トキワコラムTOKIWA COLUMN

カラーコスメOEM国内トップシェアのトキワによるコラム

化粧品OEM

化粧品を作りたい方必見!OEMメーカーの選び方から試作品作成、原価とロット数の関係まで化粧品開発の流れを7ステップでご紹介

今回は、はじめてコスメブランドを立ち上げる方、他業界から化粧品事業に参入する方が、化粧品開発をスムーズ行うためのポイントを7つのステップでご紹介いたします。「何から始めていくべきかわからない」「OEM企業はどのように選べばいいのか」などのお悩みをお持ちの方はぜひご覧ください。

化粧品開発の7つのステップ

自社で化粧品を開発し、販売に至るまでには大きく7つのステップが存在しています。本記事ではその中でもステップ1~5についてご紹介します。

作りたいブランドと製品の企画

最初に作るのはスキンケア化粧品?メイクアップ化粧品?

スキンケア化粧品とメイクアップ化粧品にはビジネス的な観点からみても大きな違いがあります。初めて展開する製品を検討する際には、それらの特徴を理解しておくことが重要です。

スキンケア化粧品

●色展開が必要ないため、初期開発ロット数が抑えられる
●機能性が求められ、基礎研究が重要となるため、競合のうちR&D機能の整った大企業等が強い
●良さ(効果)を実感してもらうまでに時間がかかるが、継続はされやすい

メイクアップ化粧品

●カラーバリエーションや製品種が多く、商品展開がしやすい(メイクアップコスメはバリエーションが豊富、季節限定色等も可能)
●開発する色数が多くなるため、発注ロット数が多くなる
●シーズン毎の新色投入などに取り組むブランドも多く、ブランドスイッチが起こりやすい

ブランドと製品のコンセプト設計

初めて展開する製品の方向性を固める上で、本ブランドが誰を対象としてどのような世界観を重視するのかを検討しましょう。まずは次の4つの質問に答えられるようにしておきましょう。

①本ブランドを一言で表すと?

②ターゲットは?(このブランド・製品を最も喜ぶ人・望んでいる人)

③本ブランドが提供する価値は?(ユーザーにどのように伝えるか)

④提供する製品を利用することで得られる体験は?(機能とユーザーの情緒的な価値を整理)

ベンチマーク品のリストアップ

化粧品は処方・容器・デザインの大きく3要素で成り立っており、それぞれのベンチマーク品を見つけることでより具体的なイメージをプロジェクト関係者全体で持つことができるようになります。

処方

化粧品に配合する成分の選定とその組み合わせの仕方、中身の作り方のこと
【見るポイント】加飾/印刷/加工

容器

化粧品の中身の保護や表示、装飾などを目的とした入れ物のこと
【見るポイント】容器の形/材質/部品

デザイン

容器やパッケージに使用するデザインロゴなどの開発も含む
【見るポイント】加飾/印刷/加工

事業計画の策定

ブランド・製品展開のための事業計画の検討ポイント

下記3つの要素を組み込み事業計画を策定しましょう。

①販売価格

上代(販売金額)と下代(仕入金額)を検討することで、化粧品開発にかけることができる金額目安がわかります

②販売チャネル

EC、店舗など、どこで販売を行うかを検討しましょう。販売チャネルによって利益率が異なるため、上代に大きく影響します

③販売計画

販売開始から1年など初期フェーズでの計画や、用意すべき在庫数を算定しましょう

生産ロット数と提供価格の関係

自社にあった生産ロット数を定義しましょう。

大ロットでの発注
・製造原価/個が下がるため上代を柔軟に設定しやすい
・OEMメーカーの選択肢が広がるため、自社の求める製品を作り上げるハードルは低くなる

少ロットでの発注
・在庫リスクが少なく、初期費用も少なく済むため、これから事業参入する人におすすめ
・製造原価/個は高くなる
・小ロット対応のOEMメーカーは少ないためOEMメーカー選定のハードルは高くなる

OEMメーカーの選定

なぜ化粧品開発にOEMメーカーが必要なのか

化粧品を販売するためには化粧品を「製造」するための「化粧品製造業許可」と完成した化粧品を市場で「販売」するための「化粧品製造販売業許可」が必要です。そのため、工場や製造設備を持ち合わせていない企業は、OEMメーカーに製造を委託するのが一般的です。

OEMメーカー選定の5つのプロセス

OEMメーカーの選定時は「化粧品開発・製造のパートナーとして信頼できるか」に焦点を置いて確認を進めましょう。

①OEMメーカーリストアップ
②お打ち合わせ
③ケイパビリティの確認
④詳細の進行方向の確認
⑤工場での生産体制の確認

OEMメーカー選定のポイント

OEMメーカーの選定時には、「得意分野」「ロット数・原価」「品質」や「サポート体制」の観点を意識することが大切です。ダウンロード資料には、OEMメーカー選定時のチェックポイントリストもご用意いたしましたので、是非ご活用ください。


・「化粧品開発 始め方ガイド」のダウンロードはこちら
https://vrjb.f.msgs.jp/webapp/form/24123_vrjb_52/index.do

試作品の開発と見積り依頼

処方試作の評価を経て要件を確定した上で最終的な金額も確定し、契約が締結できる状態になります。この契約が締結された時点で製造に向けたアクションに移っていきます。

①処方試作評価・方針決定
試作とは事前の打ち合わせにてヒアリングした内容をもとに各社OEMメーカーが開発に至る前に形にした処方のこと。実際に試した上でフィードバックを行い、提供するプロダクトの方針を決定する流れが一般的です。
★各社、提供サービスによって試作の実施ポリシー(回数、タイミングなど)は異なりますので事前に確認が必要です


②容器の検討・方針決定
内容物と容器は密接に関係するため、ブランドコンセプトだけではなく処方にあわせた容器を検討する必要があります。(内容物に含まれている成分と化粧品容器の材質があわなかったために、製品化後に容器が変形したり、内容物が外に漏れてしまうなど)
★通常、容器は容器メーカーから購入する必要があります
トキワのように処方だけではなく、容器の開発や製造までワンストップで行っているOEMメーカーもあるため体制について事前に確認が必要です


③デザイン・パッケージの検討・方針決定
成分や製造販売元、使用上の注意等の表記など薬機法に則った表示するべき内容の情報の整理を行ったうえで、ブランドコンセプトに合うデザインが技術的、予算的に可能かを検討します。
★予算に応じて容器の作り込み(印刷できる範囲、方法など)は制限されるため、事前に担保したいクオリティについて目線合わせが必要です


④要件の最終確定
⑤正式見積り・契約

開発準備(薬事申請)

化粧品を製造・販売するためには厚生労働省や許可証発行元である都道府県に申請し、承認を得る必要があります。製造販売を予定している製品名、号数名、製造工程、認可製造工場名などについて詳細な情報を提出します。

トキワのご紹介

トキワは国内のメイクアップコスメ受託製造10年連続No.1のOEM企業です。独自の厳しい品質検査基準と生産管理体制を持ち、世界最高水準の品質を実現しています。また、処方部門と容器部門が一体となり開発を行うことで、製品化までの期間の短縮や品質安定性を高めています。このトキワ品質の製品により国内外多くのプレステージブランドのお客様から高いご信頼と継続したお取引を頂いています。
※参考:株式会社矢野経済研究所「化粧品受託製造・容器・原料市場の展望と戦略」

まとめ

本記事では化粧品開発初心者の方が、OEMを利用した化粧品づくりをスムーズに行うための基礎知識をご紹介いたしました。今回ご紹介したポイントをご参考にして頂き、貴社にとって最適な化粧品開発のパートナーとビジネスをスタートされることを願っています。

詳しい内容は「化粧品開発 始め方ガイド」でご確認頂けます。
ダウウンロードはこちら:https://vrjb.f.msgs.jp/webapp/form/24123_vrjb_52/index.do

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