トキワコラムTOKIWA COLUMN

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商品開発

アイシャドウをOEM製造する際のポイント【メイクアップ化粧品OEM解説シリーズ】

アイシャドウはメイクの中でも個性を色濃く表現できるポイントです。そのため、様々なこだわりを取り入れたいと思う方もいるでしょう。

しかし、自分のこだわりをふんだんに盛り込んだ商品が必ずしも市場にあるとは限りません。その場合は、OEMで自社ならでは、自分ならではのアイシャドウ作りがおすすめ。当記事を参考に、アイシャドウのOEM製造の流れを確認してみてください。

アイシャドウのOEM製造とは

アイシャドウのOEM製造は、すでに化粧品の製造や容器の開発を行っている業者に対し、自社が作りたい商品イメージを持ち込んで商品化する流れをとります。

前提として、アイシャドウを始めとする化粧品を販売するためには「専門的な設備を備えた工場」と「国が認可する製造販売のライセンス」が必要です。それゆえ、資格を持たない企業においては、OEMメーカーが代行して製造を担うことが一般的です。

OEMで製造できるアイシャドウ

ひとくちにOEMでアイシャドウを作ると言っても、種類は豊富。自社が求める要望に沿ってOEMメーカーと相談しながら進めていくことになります。ここでは、OEMメーカーで対応できるアイシャドウの種類の例とその使用感について解説します。

パウダー
リキッドジェルクリーム
ペンシル
発色良いとても良い普通とても良い良い
質感さらさらさらさら少ししっとりしっとりしっとり
耐水性低いW/O(高い)
O/W(低い)
低い高い高い
皮脂低いW/O(やや高い)
O/W(高い)
高いやや高いやや高い
仕上がりマット〜ツヤツヤツヤマット〜ツヤマット〜ツヤ
濃淡調性の
容易さ
とても簡単やや難しい難しい簡単簡単
アイシャドウ比較表

パウダータイプ

最もオーソドックスなタイプのアイシャドウで、さらりとした付け心地が特徴です。マットな質感~ツヤ質感・ラメ質感など色々なメイクを楽しめます。チップやブラシで目元に載せる事はもちろん指でも乗せられるため、自由に濃さを調整でき、簡単に目元を彩れます 。

リキッドタイプ

リキッドタイプは液状のアイシャドウです。他の剤形よりも伸びがよく、肌にしっとり馴染むため 化粧崩れしにくい特徴があります 。みずみずしい使用感もポイントです。

クリームタイプ

しっとりとした質感のクリームタイプ。指で目元に載せるため色の濃度を調整しやすい特徴があります。 耐水性に優れているので化粧崩れ防止を強みとしたい場合におすすめです。また発色が良い点もポイントです。油分を多く含むので、保湿力に優れたものが多いです。

ジェルタイプ

水分量が多いジェルタイプは 、少量でしっかりと目元に色付けできる特徴があります。 指先に取った瞬間はふわっとした触り心地ですが、実際につけてみるとしっかり発色する点がポイントです。

ペンシルタイプ

鉛筆型のアイシャドウで、アイシャドウとしての活用はもちろん、は、アイライナーとしてポイント使いもできたり、チップや指先を汚さなかったりとユーザーにとってメリットが多い種類です。

アイシャドウのOEM製造のポイント

OEMメーカーに依頼すると様々な質感のアイシャドウを作成可能です。しかし、事前に自社内で希望や情報を取りまとめておかなければ、制作時に満足のいく結果が出ない可能性もあります。ここでは OEM メーカーにアイシャドウの製造を依頼する際のポイントを3つ紹介します。

どのようなアイシャドウを作りたいか明確にしておく

まずは、作りたい商品のイメージを自社内で明確化し共有しておきましょう。アイシャドウのイメージは言語化だけでなくイラストや写真で提出できると、より制作の際にイメージが湧きやすくなります。

 OEMメーカーでもお客様の要望やイメージに沿った提案を行いますが、 イメージや希望を持ち込んでもらえるとより希望に沿った製品制作をサポートできます。

最小ロット数を確認する

商品イメージと合わせて、最小ロット数も確認しましょう。ロット数はOEMメーカーによって異なるため、自社が必要とするロット数を取り扱っている業者を選択します。

ただし、製品の生産ロット数を少なくしすぎると、製造コストが高騰してしまいます。したがって、きちんと利益が見込める範囲内で、最低生産ロット数を考慮しメーカーを選定していく必要があります。

デザインや種類をどこまでこだわることができるか確認する

OEMメーカーによってはアイシャドウの種類や容器のデザインの選択肢が少ない場合があります。また、要望が多岐詳細にわたればわたるほど単価が高くなり開発にも時間がかかります。特に容器にこだわる際には最低ロット数、生産設備等の確認が必要となります。

また、最終的にデザインを決め切れずに遅れるケースも多いです。そのため、OEMメーカーを検討する際は自社内で予算をある程度決定し、予算の範囲内でどの程度自社イメージを叶えてもらえるか確認した上で契約に進むのが理想的です。

アイシャドウのOEM製造の主な流れ

ここでは OEM 製造でアイシャドウを作る流れを紹介します。初めに流れを確認することで計画的に商品開発が進められます。

問い合わせから納品までどのくらいかかる?

アイシャドウを製造するには仕様が確定するまでに数か月、そこから生産・納品されるため最低でも半年程度の期間が必要です。また納品までは下記の流れで進みます。

  • 競合のリサーチやコンセプトの選定
  • 化粧品OEM事業者との打ち合わせ
  • 製造ロットの決定
  • 製品仕様の決定(処方や容器・パッケージ等)
  • 見積・契約、発注(薬事申請手続きを含む)
  • 製造開始・納品

 OEMメーカーに問い合わせた時点で競合のリサーチやコンセプトの選定は、すでに行っている場合もあります。しかし、メーカーは業界の専門的な視点を持つため、改めて確認してみると良いでしょう。

また、商品の大枠が決定しても、処方内容に時間を要する可能性もあります。OEM事業者が持っている処方内容を活用する場合はそれほど時間を要しませんが、完全にオリジナル処方で商品を開発する際は、最低でも1年程度は期間がかかると想定しておきましょう。

コスメブランド立ち上げ時の課題

新たにコスメブランドを立ち上げる際は、希望とともに様々な課題も見えてきます。ここでは、コスメブランドを立ち上げる際に懸念されるポイントを紹介します。

販売までに手間と時間がかかる

自社ブランドとして化粧品を製造する場合は、予想以上の手間と時間がかかります。薬機法など化粧品販売法規制に対し、知識を深めた上で商品開発を行ったり、処方の基本知識を確認するだけで数か月経過していたり、労力がかかります。

知識や資金のなさからリスクを抱えてしまう

一部OEMメーカーでは、最少ロット数が大きく小規模企業や個人ではブランドの立ち上げが難しいケースもあります。せっかく、自社ブランドに挑戦しようと思ってもノウハウを持たず、必要以上にお金がかかってしまったりロット数の大きさから、資金不足に嘆く可能性も考えられます。

まとめ

アイシャドウの製造においては、OEMメーカーの選択が重要なポイントと言えます。自社ブランドを構築するには、メーカーが処方開発だけでなく、パッケージのフォローや様々なサポートを提供できるかどうかも大切でしょう。

当社トキワは、国内ではカラーコスメ受託製造において10年連続シェアNo.1*であり、世界最高水準の品質を維持しながら、アイシャドウ製造においてワンストップのサポートを提供しています。初めて化粧品をOEM製造する場合でも安心してご相談いただけますので、ぜひお問い合わせください。

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*参考:株式会社矢野経済研究所「化粧品受託製造・容器・原料市場の展望と戦略」

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