トキワコラムTOKIWA COLUMN

カラーコスメOEM国内トップシェアのトキワによるコラム

商品開発

ロサンゼルス開催「Make Up in Los Angeles」出展レポート

2023年2月16、17日の2日間に渡り、アメリカ、ロサンゼルスで開催された「Make Up in Los Angeles」にトキワも出展してきました。本コラムではアメリカニュージャージー州にあるTOKIWA Cosmetics International(TCI)のアメリカ人営業担当へのインタビューをもとに、世界の最新コスメトレンドや、トキワの展示品、ITアワード受賞コスメをご紹介します。

「Make Up in Los Angeles (MULA)」とは?

「Make Up in」は2010年の初開催から10年以上続く、化粧品メイクアップ業界において、B2Bを牽引する最大規模の展示会です。サプライヤー、ブランド、トレンドセッターが一堂に会するこの展示会は、毎年トレンドの中心となる都市(パリ、NY、LA、上海)で開催され、最新のコンセプトや製品が披露されます。2023年度のMULAは2月16日、17日の2日間に渡り開催されました。業界をリードするサプライヤーがアメリカ、ヨーロッパ、アジアから集まり、持続可能でエコフレンドリーであることに焦点を当て開発された処方やパッケージング、サービスなどをスキンケアやメイクアップブランドに対して発表しました。

営業担当へインタビュー

世界の化粧品最新トレンド

MUNYと比較して、MULAにはどんなトレンドがありましたか?

昨年9月に参加した「Make Up in New York (MUNY)」でほとんどの企業が訴求していたのが「クリーンビューティー」でしたが、半年たったMULAではクリーンビューティーであることはさらに当たり前になっていました。今回多くのブランドが展示していたのはリフィルタイプの化粧品です。以前からリフィル式の製品はありましたが、容器の素材や製品種のバラエティーが豊富になり、選択肢が増えていたと思います。トキワでも今回はリフィルタイプの製品に最も力を入れて展示しました。また、コロナの状況も落ち着いたことで、以前よりも活気があるように感じました。

どのカテゴリーの製品を最も目にしましたか?

コンシーラー、アイブロウジェル、リップ系の製品がもっとも多く展示されていたように思います。また、グリッターアイシャドウ、グリッターアイライナーなどはトレンドであると感じました。トキワでもこれらのカテゴリーの製品を展示していて、特にアイブロウジェルに関しては多くのお客様から高い評価を頂き、個人的に他社の製品に負けないという自信をもっています。

トキワブースの展示品

弊社のブースではどのような製品を展示しましたか?

昨年のMUNYでは、トキワが最も得意とする製品カテゴリの一つであるペンシル系の製品を多く展示しましたが、今回はトキワのケイパビリティをお客様に知って頂くために、全てのカテゴリーの製品を展示しました。その中でも、処方と容器の同時開発を行っているからこそ実現できる、リフィルタイプの製品の展示に最も力を入れました。

人気の高かった製品は何ですか?

今回お客様に提案した開発したばかりの製品は商品化前なので、ここでお伝えすることはできませんが、どのお客様も他では見られないイノベーティブな化粧品を体験できたことを大変喜んでいらっしゃいました。商品として市場に出る日は遠くないかもしれません。ここではその他の人気の高かった製品を紹介します。大手ブランドや有名メイクアップアーティストの方などが商品化することを検討してくださっています。

【リフィル式クリックペンコンシーラー】

弊社従来品の約1.5倍の顔料を配合したことで、気になる部分をカバー。2種類のオイル配合で、密着力を高め、ツヤのある仕上がりを実現しました。 タンクとブラシの両方を交換可能なパッケージは衛生的であるとともに、使い捨てタイプと比較してプラスチック廃棄物を63%削減、 リピート購入へ繋がりやすい点もポイントです。


容器:特許申請中
処方:自然由来指数75%・トキワクリーン対応
※アメリカの化粧品専門店である「SEPHORA」と「CREDO」のクリーン処方の基準に+αで、マイクロプラスチックビーズフリー・タルクフリー・フェノキシエタノールフリー・クルエルティフリー・GMOフリー・RSPOを加えたトキワ独自のクリーン処方基準

【ウォーターブレイク クリームチーク】

水性成分65%以上配合のホイップクリームの様なテクスチャーで、塗った瞬間はひんやり感があります。頬に指でなじませると、肌の表面に水滴が浮かび上がり、水滴が乾いた後は撥水膜を形成されるため、塗布したての色が長時間持続します。


処方:セフォラクリーン対応

ITアワード受賞製品をご紹介

・「IT (Innovation and Trends) Awards Competition」とは?

MULA の IT Awards は 出展社のイノベーションを促進することを目的に実施されています。出展社は「処方」「フルサービス」「パッケージ」「アクセサリー」いずれかのカテゴリーに当てはまる製品を3つまで提出でき、 今年はコンテストに参加した120を超えるスキンケアおよびメイクアップ製品の応募がありました。「処方」「フルサービス」「パッケージ」の各カテゴリーから1製品ずつがITアワードを受賞、2製品が特別賞を受賞、18製品がファイナリストとして選出されました。

・フタがない!?プラスチック使用料50%削減チューブ容器

CREME TOPIALYSE SVR

パッケージカテゴリーでITアワードを受賞したのは、ALBÉA社のドクターズコスメブランドであるSVRのチューブ容器です。本製品は350ミクロンのポリエチレンスリーブと革新的は開閉システムを組み合わせることで、 一般的なチューブ容器と比較して、化石燃料由来のプラスチックの使用量を50%以上削減しています。また、 パッケージは100%ポリエチレンでできているため、既存のリサイクルフローでリサイクルすることが可能です。
ITアワード受賞製品とノミネート製品の詳細はこちらから→
https://www.makeup-in.com/losangeles/it-awards-en/it-awards-winners/

まとめ

今回MULAへの出展を通し、世界の化粧品市場では環境への負荷を配慮したリフィルタイプの製品が注目を集めていることがわかりました。トキワは1948年に創業し、当時からリフィルタイプの化粧品を開発し、お客様にお届けしてまいりました。弊社は今後も世界に先駆けた製品の研究開発を行い、革新的な製品を生み出していきます。

化粧品開発にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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