カラーコスメOEM国内トップシェアのトキワによるコラム
口紅・リップをOEM製造する際のポイント【メイクアップ化粧品OEM解説シリーズ】

口紅はポイントメイクの中でも個性を引き立たせる重要な箇所です。しかし、ひとくちに口紅と言ってもさまざまなタイプやカラーがあるため、ターゲットやシーンに合わせた商品開発が求められます。当記事では自社で新たに口紅のOEM製造を検討する場合に注意したいポイントや口紅の種類を紹介します。
口紅のOEM製造とは

OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略語で、他社のブランドの製品を製造すること、または製造を請け負う企業を意味します。
コスメを製造・販売するためには行政から「化粧品製造業」ならびに「化粧品製造販売業」のライセンスが必要です。一方、許可を持つOEMメーカーが製造する場合は自社でのライセンス取得は不要なため、コストブランドを立ち上げるハードルが下がります。
コストやリスクを抑えられる上、OEMメーカーが持つ化粧品製造販売のノウハウを活用できる点もメリットです。ライセンス取得ならびに生産設備の立ち上げにかかる費用や時間を省き、スピーディーにオリジナルの口紅を開発・販売まで行えます。
新たにコスメブランドを立ち上げ、オリジナルの口紅を製造・販売したい場合は、OEM製造を検討しましょう。
OEMで製造可能な口紅
口紅と言っても種類はさまざまです。ここではOEM製造可能な口紅を6種類紹介します。それぞれ使い勝手や質感が全く異なるため、ターゲットに合わせたタイプの選択がおすすめです。
処方/中身の種類による口紅の違いとは
リップスティック
もっともスタンダードな口紅で、棒状の容器から口紅をくり出して使うタイプです。古くから続くタイプのため、色やテクスチャに様々なバリエーションがあります。リップケア機能を有した製品も多く、また染料、被膜、ゲル化などの方法で、落ちにくい口紅が開発されています。
リップグロス
ツヤ感に特化したリップグロスは色づきだけでなく透明感がある特徴を持ちます。リップスティックの上にのせるものや、グロスだけでしっかり色づくものなどさまざまです。リップグロスは唇にのせただけで印象がパッと華やかになる反面、食事をした際に落ちやすいという課題も抱えています。
リキッドルージュ
リップスティックとグロスの利点をうまく活用したリキッドルージュは、発色の良さと落ちにくさが特徴的です。マットタイプとツヤタイプの両方の処方があります。
ティントリップ
ティントリップは唇の角質層まで色味が入り込むため、落ちにくい特徴を持ちます。ツヤタイプの処方で、しっかりと長い時間発色を保ちます。
リップライナー
リップライナーは鉛筆のような形をしており、唇の輪郭をはっきりさせたり、発色をよく見せる特徴があります。また、唇の輪郭を囲むことにより口紅のにじみをおさえます。
容器の種類による口紅の違いとは
口紅はテクスチャーやカラーだけでなく容器の種類によってターゲティングや目的が変化します。ここでは口紅の容器のタイプを4つ紹介します。
スティックタイプ
最も定番のスティックタイプは容器の底に回転する部分を作り、口紅をくり出しながら使います。多くの商品がこのパターンを採用しているため、なじみ深い容器と言えます。
チップタイプ
チップタイプはマスカラのようにアプリケーターがついた容器を指します。唇ののせたい量を自由に調整できるため、テクスチャーにかかわらず選択可能です。
チューブタイプ
チューブタイプは、歯磨き粉のチューブのように容器を指で押し、内容物を少しずつ使う タイプです。 手を汚さずに使えるため比較的カジュアルな商品に採用される傾向にあります。しっかりとしたテクスチャーに適した容器です。
ジャー/コンパクトタイプ
平らな容器に口紅を入れる形がジャー/コンパクトタイプです。 柔らかめのテクスチャーの商品を扱う際に適しています。 指で口紅を温めながら塗れるためなじみがよい特徴を持ちます。
口紅のOEM製造のポイント
OEMメーカーに委託することで、自社内にノウハウがなくても口紅を製造することは可能です。ただし、できる限りスピーディーに希望通りの製品を作るにはいくつかのポイントがあります。ここでは口紅をOEM製造する際のポイントを3つ紹介します。
商品イメージを固める
OEM製造を委託する前に、自社内である程度の商品イメージを固めておくことが大切です。ターゲットやコンセプト、口紅以外にも作りたいアイテムなどを決めてからOEMメーカーを探しましょう。
商品イメージを実現するために必要な生産設備や技術力を持つことを基準にすることで、より適切なOEMメーカーが探せます。また、委託前に商品イメージを決めておくことで、実際に製品が完成するまでの期間を短縮できる可能性もあります。
最小ロット数および納品時期の確認
口紅を含む化粧品を納品してもらいたい時期や製造量を決めてから、OEMメーカーを選定することもポイントです。化粧品のOEM製造には処方決定や容器の選定、デザイン作成など複数の工程があります。
初回打ち合わせから納品まで半年から1年程度かかるのが一般的ですが、予期せぬトラブルで遅れることも考えられます。余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。また、初期費用や在庫のリスクを抑えるためにはできる限り小ロットから発注できるメーカーを選びましょう。
デザインや種類・色の選択肢を確認
一口に化粧品のOEM製造が可能といっても、業者によってできることが異なります。口紅のようなカラーコスメを得意とするメーカーもあれば、ローションのようなスキンケアアイテムを専門とするメーカーもあります。委託前にOEMメーカーの実績を確認するのがおすすめです。
また処方やデザインによって必要な生産設備が異なる場合もあります。あらかじめ素材やデザイン、容器の希望を伝えた上で、対応可能なメーカーを選定しましょう。
口紅のOEM製造でのトキワの強み
トキワは50年以上にわたる製品企画・開発の経験があるメイクアップ化粧品OEMメーカーです。ここでは口紅のOEM製造にトキワが適している理由を3つ紹介します。
世界最高水準の品質
人の肌に直接触れる化粧品は高品質であることが求められます。トキワには厳しい品質検査基準やGMP準拠の生産管理体制があります。
トキワの日本国内の工場は化粧品製造販売業、医薬部外品製造販売業の許可に加えてISOも取得。米国・中国・フィリピンの生産拠点でも現地の規制に沿って各種許可を取得済みです。国内外のプレステージ化粧品ブランドから認められた世界最高水準の品質で、オリジナルの口紅を製造できます。
納期の順守と最高のサービス
トキワは開発から原料調達、製造、納品までをワンストップで提供できます。製品の種類によっては発注後、最短2カ月というスピード納品も可能なため、お急ぎの場合はトキワへご相談ください。
また、年間500種類以上の新商品開発に携わるカラーコスメ開発のプロによるサポートもトキワならではのサービスです。必要に応じてECサイト立ち上げやマーケティング戦略実装もお手伝いします。自社に化粧品製造のノウハウがない場合でも安心して依頼くださいませ。
イメージを具現化できる
コスメを作る上では処方に加えて、感性に訴えかける容器デザインやイメージも大切です。イメージをできる限り忠実に具現化できるよう、トキワにはオリジナルの生産設備がそろっています。また、高い生産技術により難易度の高いものや複雑な工程を持つ製品も製造可能です。
50年以上の化粧品製造の経験を活かし、イメージに沿った処方や容器の提案もいたします。
まとめ
口紅はさまざまなテクスチャーやカラーがあるため、実績が豊富なメーカーに依頼すると多くの選択肢から自社のイメージに適した商品を開発可能です。また、メーカー側が処方からパッケージ容器まで一貫して担当できる場合は製造に見通しを持ちやすくなるため、可能範囲も把握しましょう。
トキワは50年以上にわたって国内外のコスメブランドの製品を企画・開発してきた実績を持つOEMメーカーです。化粧品のOEMが初めてでも高品質なオリジナル製品作りをサポートできますので、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちらから
トキワのサービスについてはこちらから