カラーコスメOEM国内トップシェアのトキワによるコラム
オリジナル化粧品は売れない?化粧品OEMの失敗原因と準備事項
これから化粧品OEMを活用し新たにコスメラインを立ち上げたいと考えている方の中には、「化粧品OEMで商品を作って本当に売れるのだろうか」「具体的にどのようなリスクや失敗事例があるかを知りたい」と考えている方もいるでしょう。
実際、化粧品OEMにおける失敗事例には、いくつかの共通点があります。これらの事例から教訓を学び、事前に適切な対策を講じることで、OEMを活用した化粧品開発の成功率を大きく高めることができます。
本記事では、化粧品OEMでよくある失敗原因や成功させるために必要な事前準備、実際にOEMメーカーと製品開発を進める上で、どのようなポイントが大切になるのかについて解説しています。本記事の内容を理解し、スムーズな化粧品開発を実現させましょう。
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目次
化粧品OEMでよくある失敗原因
化粧品OEMは、自社ブランド立ち上げの有効な手段ですが、市場で評価され、長く愛される商品を生み出すのは簡単ではありません。市場調査の不足やターゲット層の不明確さ、商品コンセプトの訴求力不足、OEMパートナー選定の失敗など、様々な要因によって期待した成果を得られないケースもあります。これらの問題点を事前に認識し、適切な対策を講じることで、OEMを活用した化粧品開発の成功率を高めることが可能です。
本章では、化粧品OEMでよくある失敗原因を具体的に解説していきます。
市場調査が不十分
化粧品市場は常に変化しており、消費者のニーズも多様です。事前の市場調査が不十分だと、開発した商品が市場に受け入れられない可能性が高まります。近年、SNSの普及により情報伝達速度が格段に向上し、トレンドの移り変わりも非常に速くなっています。
十分な市場調査を行わずに商品開発を進めてしまうと、開発期間中に市場のニーズからずれてしまったり、類似商品がすでに多数出回っていたりといった状況に陥る可能性があるため注意が必要です。
ターゲット設定が不十分
ターゲット設定が曖昧な場合も同様に、どのような層に商品を届けたいのかが不明確な場合、結果として誰にも響かない商品になってしまうリスクがあります。例えば、アイシャドウを開発する場合でも、10代後半~20代前半のトレンドに敏感な世代をターゲットとするのか、20代後半~30代のオフィスでも使いやすいベーシックカラーを求める世代をターゲットとするのかで、カラー展開、質感、ラメの有無、パッケージデザインなどが大きく変わってきます。そのため、市場調査を行い、ターゲット層のニーズ、競合製品、価格帯などを明確にすることが非常に重要です。
商品コンセプトと訴求力が弱い
独自性のない商品や、消費者に響かないコンセプトでは、他社製品との差別化が難しく、市場に埋もれてしまいます。化粧品市場では様々なブランドから数多くの商品が販売されているため、類似品や後発品は、消費者の目に留まりにくく、注目を集めることが困難です。例えば、他社製品と類似した成分や効能を謳った商品で、消費者からの注目を集められなかった、という事例は少なくありません。
「なぜその成分が良いのか」「その成分が自分にとってどのようなメリットがあるのか」を具体的にし、消費者に響くキャッチコピーやコンセプトを構築することが大切です。また、商品の背景にある開発ストーリーや、ブランドの理念などを伝えることで、消費者の共感を得られます。
OEMパートナー選びの失敗
OEMメーカーによって得意とする分野や規模、対応可能なサービスは大きく異なります。例えば、スキンケアに特化したメーカーもあれば、メイクアップ製品に強みを持つメーカー、あるいは特定の成分や製法に特化したメーカーなど、各社ごとに異なる特徴があります。そのため、自社が開発したい商品とOEMメーカーの得意分野が合致していない場合、期待通りの品質の商品を製造することが難しくなる可能性も。
OEMパートナー選びで失敗しないためには、複数のOEMメーカーを比較検討し、自社の要望に最適なパートナーを選ぶことが重要です。初めてOEMを利用する場合は、特に技術力や実績、製造プロセスがしっかりしているメーカーを選ぶことがおすすめです。
売れる商品を作るための必要な準備
化粧品ビジネスで成功を収めるためには、しっかりとした準備が不可欠です。何も準備せずに市場に参入してしまうと、消費者ニーズとのミスマッチや競合製品との差別化不足により、期待通りの成果を得られない可能性が高まります。
この章では、売れる化粧品を作るために欠かせない事前準備について詳しく解説していきます。明確なコンセプトやターゲット設定、商品の強みの明確化などのポイントを押さえることで、市場で成功するための基盤を築くことができるでしょう。
明確なコンセプトとターゲット設定
売れる化粧品を作るためには、まず「誰にどのような価値を提供したいのか」を明確にしましょう。消費者のニーズやトレンド、競合製品の状況などを把握した上で、自社がどのような立ち位置で、どのような層に、どのような価値を提供するのかを明確に定義する必要があります。例えば、「オーガニック成分とミネラル成分を主体とした、敏感肌でも使えるナチュラルメイクブランド」といった具体的なコンセプトを定めることで、ターゲット層が明確になり、開発すべき製品の方向性も定まります。
ターゲット設定においては、商品を購入してほしい具体的な顧客像を想定する必要があります。「20代女性」などの大まかな設定ではなく、年齢、性別はもちろん、生活習慣、収入、趣味、価値観、抱えている肌の悩み、普段のメイクの傾向など、可能な限り詳細な属性を設定することで、効果的な商品設計が可能になります。詳細なターゲット設定は、製品開発だけでなく、パッケージデザイン、広告宣伝、販売チャネルの選定など、マーケティング活動全体において核となる指針になります。
商品の強みを明確にする
市場には数多くの化粧品が存在するため、自社の商品が消費者に選ばれるためには、他社製品との明確な差別化が必要です。商品の強みを明確にし、単に「良い商品」というだけでなく、「何がどのように良いのか」「他社と比べてどこが優れているのか」を具体的に示すことがポイントです。
商品の強みは、成分、技術、使用感など、様々な角度から見つけることができます。オーガニック・天然由来成分へのこだわりや、特許技術の活用、こだわりのテクスチャーなどに注目し、ターゲットに魅力的だと感じてもらえるようなキャッチコピーや商品説明文を作成しましょう。
パッケージデザインにこだわる
商品の魅力を最大限に引き出し、消費者に手に取ってもらうためには、ターゲット層に響くパッケージデザインが欠かせません。洗練されたパッケージデザインは、商品の第一印象を大きく左右し、店頭やオンラインでの購入率を飛躍的に向上させる力を持っています。また、「商品の顔」としてブランドイメージを伝え、消費者の購買意欲を刺激する役割も担っています。ターゲット層の好みに合わせたカラー、フォント、イラスト、素材などを選定し、商品のコンセプトや世界観を表現することで、消費者の心に響くデザインを実現できるでしょう。
化粧品OEMを成功させるための進め方
化粧品OEMは、自社ブランドの化粧品を効率的に市場に投入するための有効な手段です。自社ブランドの製品を作り成功させるには、OEMメーカーとの連携が非常に重要となります。
この章では、理想の商品を実現するために必要な具体的なステップを解説します。自社のコンセプトを明確に伝える方法や、メーカーとのコミュニケーションを密に行うためのポイントを理解することで、OEMプロジェクトを成功に導き、ビジネスの成長につなげられるでしょう。
自社のコンセプトを明確に伝える
化粧品開発をスムーズに進めるには、自社のビジョンや商品の方向性をOEMメーカーに的確に伝える必要があります。曖昧な情報や認識の齟齬は、後々の工程で手戻りや修正を発生させ、時間とコストの浪費につながる可能性もあるため注意が必要です。
OEMメーカーに伝えるべき具体的な情報の一例を紹介します。
■商品コンセプト
どのような商品を開発したいのか、商品の核となるコンセプトを明確に伝えましょう。「どのようなターゲット層に、どのような価値を提供する商品なのか」を具体的に説明することで、開発の方向性をOEMメーカーと正しく共有できます。
■商品の差別化ポイント
自社の商品が他社製品とどのように異なるものにしたいと考えているのか、差別化ポイントを明確に伝えられる状態まで仕上げておくことが大切です。「こだわりの成分を配合」「特許技術を活用している」「独自の製法で作られている」など、具体的な差別化ポイントを伝えましょう。
■パッケージデザイン
商品のコンセプトやターゲット層に合わせたパッケージデザインのイメージを伝えましょう。また、参考となるデザインがあれば事前に用意し共有することも有効です。
これらの情報を正確に共有することでOEMメーカーとの連携がスムーズに進み、理想とする商品を効率的に開発できます。
コミュニケーションを密に行う
化粧品OEMを成功させるためには、OEMメーカーとの連携を強化し、密なコミュニケーションをとることが大切です。定期的に打ち合わせの場を設け、進捗状況の共有や課題点の洗い出しを行いましょう。対面での打ち合わせが難しい場合は、オンライン会議ツールなどを活用することも有効です。
プロジェクトを進める中で課題や問題点が発生することは避けられません。肝心なのは、課題を早期に発見し、OEMメーカーと共有することです。問題を放置すると、後々大きなトラブルにつながる可能性があります。早期に共有することで、双方で協力して解決策を見つけることができ、被害を最小限に抑えられます。
情報を伝える際は、曖昧な表現を避け、具体的かつ明確に伝えるように心がけましょう。口頭だけでなく、メールや文書などで記録を残すことで、言った言わないのトラブルを防止できます。特に、製品仕様や納期などの情報については、書面で確認するようにしましょう。
まとめ
化粧品OEMを活用することで、自社で製造設備を持たなくても高品質なオリジナル化粧品を開発・販売できます。製造コストや開発期間を大幅に削減しながら、専門的な知識と技術を持つOEMメーカーのサポートを受けられるため、理想の商品の効率的な実現が可能です。
化粧品OEMを成功させるには、本記事で述べた製品コンセプトの明確化や綿密なコミュニケーション、信頼できるパートナー選びが重要です。まずは、実績と経験豊富なOEMメーカーに相談し、自社ブランドで作りたい製品が実現可能かを確認してみましょう。
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