カラーコスメOEM国内トップシェアのトキワによるコラム
化粧品OEMの基本的な流れ|製品製造のポイントをご紹介!
化粧品OEMを活用し、オリジナルブランドやコスメラインの立ち上げを検討しているものの、具体的な進め方や必要な準備について不安を感じていませんか?また、すでに他社でOEM製造の経験があるものの、より良いパートナーを探している方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、化粧品OEMの基本的な流れから、信頼できるOEMメーカーの選び方、そして限られた予算内で高品質な製品を製造するためのポイントまで、詳しく解説しています。
化粧品OEMは企画から製品化まで一定の時間を要しますが、適切な準備と戦略があれば、効率的に理想の製品を生み出すことが可能です。本記事で紹介している製品化までのプロセスを知ることで、より確実なブランド展開が可能になります。ぜひ最後までご覧ください。
トキワでは、国内外問わずこれまでたくさんのプレステージブランド様からの信頼をいただき、高品質な製品を提供してまいりました。
豊富な実績と確かな技術力を活かし、化粧品OEMが初めての方でも安心してご依頼いただけるようサポートいたします。
目次
化粧品OEMプロセスの基本的な流れ
化粧品OEMメーカーに製造を依頼する場合の流れや必要な作業はメーカーによって異なります。全体の流れとしては、企画からの場合1年〜、発注から納品の場合約4か月程度かかるのが一般的です。ただし、製品の複雑さや原料調達の状況などによって変動するため注意が必要です。
本章では、実際に依頼した場合の大まかな流れを紹介します。
1.商品企画
製品のコンセプトやターゲット、仕様などについてOEMメーカーとヒアリングや打ち合わせを実施。スキンケア、メイクアップ、UVケアなどの製品カテゴリーを選び、保湿や美白といった具体的な機能を決めていきます。また、販売価格や希望ロット数、全体の予算などを決め、作りたい商品の配合希望成分や機能性、パッケージデザインの方向性などについても話し合います。
2.処方開発
処方開発の段階では、商品企画で決定した大まかな方向性をより具体的な製品イメージへと落とし込みます。
①試作
処方開発は、商品コンセプトや企画内容が決まったあとで、ヒアリングした内容をもとに実施されます。まずは配合成分の選択、使用感、色調などの要件を開発指示書としてまとめます。次に、サンプルを作成して使用テストを行い、安定性試験を実施。あわせて、色・使用感・テクスチャーを詳細に確認し、最終的な製品仕様を確定させていきます。
②容器の検討
内容物と容器は密接に関係するため、ブランドコンセプトだけではなく処方に合わせた容器を検討する必要があります。(内容物に含まれている成分と化粧品容器の材質が合わなかったために、製品化後に容器が変形したり、内容物が外に漏れてしまうなど)
通常、容器は容器メーカーから購入する必要があります。トキワのように処方だけではなく容器の開発や製造までワンストップで行っているOEMメーカーもあるため、体制について事前に確認が必要です。
③デザイン・パッケージの検討・方針決定
成分や製造販売元、使用上の注意等の表記など薬機法に則った表示するべき内容の情報の整理を行ったうえで、ブランドコンセプトに合うデザインが技術的、予算的に可能かを検討します。予算に応じて容器の作り込み(印刷できる範囲、方法など)は制限されるため、事前に担保したいクオリティについて目線合わせが必要です。
3.見積・発注・契約締結
処方試作の評価を経て要件を確定したうえで、最終的な金額が確定し、契約が締結できる状態になります。この契約が締結された時点で製造に向けたアクションに移っていきます。最終段階で発注ロットや単価の認識にズレがあると、製造プロセスに遅れが生じる可能性も。早い段階でOEMメーカーと認識を共有しておくことが重要です。
4.薬事申請
製品化が決定したら、必要に応じて薬事申請を行います。厚生労働省や許可証発行元である都道府県に対し、製造販売を予定している製品名、号数名、製造工程、認可製造工場名などについて詳細な情報を提出します。化粧品の場合は届出制となっているためおおむね1か月程度で申請は完了しますが、医薬部外品の場合は承認が必要なため、申請から承認まで3~6ヶ月程度の期間が必要です。
OEMメーカーがすでに承認を受けている処方を活用する場合、薬事申請は不要となるため申請期間の大幅な短縮が可能です。
5.製造準備
製造準備の段階では、以下のような作業を実施します。
■資材の手配 ・容器、化粧箱、ラベルなどの包装資材を発注・原料や副資材の調達 ■製造ラインの確保 ・OEMメーカーの生産スケジュールに合わせて製造ラインを予約 ■充填テスト ・容器にバルクを充填し、漏れがないか確認 ・ポンプ式の場合は、正常に抽出できるかテストを行う ■包装資材のテスト ・化粧箱や資材の適合性を確認 |
資材は通常、製造の1か月前までに納品する必要があるため、納期遅延が生じないようサプライヤーとの綿密な連携が求められます。OEMメーカーのラインは時期により混雑することがあるため、早めにラインを確保することも重要です。
6.製造
化粧品OEMメーカーへの製造依頼には、バルク製造、充填、包装の主要工程があります。各段階で品質管理が重要で、充填適性の確認や製造環境の管理が欠かせません。スケジュール管理も忘れずに行い、メーカーの生産ライン状況に合わせた調整が必要です。
7.品質検査・出荷
出荷前にサンプル品を確認し、製品の品質検査を行います。品質検査では、容器や包装の傷や汚れ、印刷ミスがないかなどをチェックします。色・香り・質感・内容量が適切かの確認も重要です。問題がなければ出荷・納品となります。
自社にあったOEMメーカーの見極め方
化粧品OEMメーカーを選ぶ際は、最初の製品製造だけでなく、その後のブランドの成長を共に目指せるような企業選びが重要です。信頼できるOEMメーカーを選ぶことで、市場の反応に基づいた製品改良や、OEMメーカーに蓄積されたノウハウを活かした新製品開発がスムーズに進められます。
長く付き合っていけるOEMメーカーを選ぶポイントは以下の通りです。
- ・過去の開発実績と製品例が豊富である
- ・自社で作りたい製品の製造に強みを持っている
- ・自社の希望するロット数に対応している
- ・品質管理体制が整っている
- ・開発から製品化までのサポート体制が充実している
- ・緊急時の対応能力に問題がない
- ・円滑にコミュニケーションがとれる
限られた予算内で高品質な製品を製造する方法
化粧品市場では、高品質な製品を手頃な価格で提供することが、ブランドの競争力を高める重要なポイントとなっています。予算に制約がある中でも、効果的な戦略を採用することで、高品質を維持しつつコストを抑えることが可能です。また、長期的にブランド価値を維持するためにはコスト削減が品質低下につながらないようにすることも重要です。品質を妥協せず、適切なコスト管理を行うことで、消費者からの信頼を得られるでしょう。
本章では、限られた予算内で高品質な製品を製造する方法を3つご紹介します。
1.既存の処方や容器を活用する
OEMメーカーが持つ実績のある処方を活用することで、1から開発するよりも効率的に製品化を進められます。すでに安全性と効果が確認された処方をベースにするため、開発にかかる時間とコストを大きく抑えられるのです。基礎的な部分に信頼できる処方を使用しているため、品質面での安心感も得られます。基本となる処方に独自の成分を加えたり、配合比率を調整したりすることで、オリジナリティのある製品を生み出すことも可能です。
このように、既存の処方を賢く活用することで新製品を素早く販売に移すことが可能となり、市場での優位性を確保できます。
2.パッケージングを工夫する
製品の魅力を最大限に引き出すパッケージデザインは、コストを抑えながらも実現することは可能です。以下では、予算内で最適なパッケージングを実現するための具体的な方法を紹介します。
■シンプルなデザインで魅せる
パッケージデザインは、必要以上に複雑にする必要はありません。むしろシンプルなデザインを採用することで、製造コストを抑えながら商品の特徴を際立たせられます。シンプルなデザインは消費者にとっても使いやすく、商品の情報が伝わりやすいというメリットもあります。
■環境に優しい素材の活用
近年、多くの消費者が環境への配慮を重視しています。そのため、環境に配慮した資材を選ぶことで、コスト削減とブランドイメージの向上を同時に図ることが可能です。リサイクル可能な素材や環境負荷の少ないパッケージ資材を採用することで、持続可能な製品づくりを実現しつつ、消費者に選ばれる製品づくりが可能となります。
■ブランドらしさを表現する
色使いやロゴの配置など、限られたデザイン要素を工夫することで、商品の個性を際立たせ、消費者に強い印象を与えられるようなパッケージ製作が可能になります。このような工夫により、予算内で最大限のブランド価値を引き出せるでしょう。
まとめ
化粧品OEMを活用したブランド展開は、企画から製品化までに多くのステップを必要とします。そのため、製造工程や必要書類の把握、信頼できるOEMメーカーの選定が、成功への重要な要素となります。とくに、OEMメーカー選びは製造委託先としてはもちろん、長期的なパートナーとしての視点で検討することが大切です。
限られた予算の中でも、既存処方の活用や効果的なパッケージング戦略など、さまざまな工夫により高品質な製品づくりを実現することが可能です。これらの要素を適切に組み合わせることで、市場での競争力を高め、持続的なブランド成長を実現できるでしょう。
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