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OEMとODMの違いとは?あなたの化粧品開発に最適なパートナーを見つけよう

OEMとODM、それぞれの違いやメリット・デメリットを理解し、自社に最適な方法を選択したいけれど、どこから手をつければいいかわからない。そのような悩みを抱える事業者様も多いのではないでしょうか。

本記事では、OEMとODMの違いを6つの観点から徹底解説し、それぞれのメリット・デメリットや、選択する際に考慮すべきポイントを紹介しています。

OEMとODMの違いを正しく理解し、自社の戦略に合った最適な方法を選ぶための指針を提供しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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OEMとODMの違い

OEM(Original Equipment Manufacturing)とODM(Original Design Manufacturing)は、化粧品の生産委託方式として広く採用されている手法です。

各方法にはそれぞれ異なる特徴があるため、企業は自社の戦略や目標に応じ、適切な方式を選択することが重要です。

本章では、OEMとODMの違いを以下の6つの観点から紹介します。

  1. 設計・開発の担当者
  2. 製造プロセスの範囲
  3. 製品の独自性
  4. 製造にかかる費用
  5. 市場投入までにかかる時間
  6. 技術とノウハウの蓄積
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1.設計・開発の担当者

OEMとODMの最も大きな違いの1つは、設計・開発の担当者です。

OEM(Original Equipment Manufacturing)の場合、製品の設計・開発は委託者であるブランド所有者が担当します。委託者は自社の要求や仕様に基づいて製品を企画し、詳細な設計図や仕様書を作成します。そのため、製品の独自性や品質をコントロールできることがメリットです。

ODM(Original Design Manufacturing)では、受託者であるOEMメーカーが設計・開発を担当します。委託者は基本的な製品コンセプトや要件を提示し、受託者は仕様書に基づいて製品開発を行います。この方式では、委託者はODMメーカーが持つ専門知識や技術を活用できるため、自社に開発リソースがなくても新製品の市場投入が可能です。ただし、製品の独自性はOEMに比べて低くなる可能性があります。

2.製造プロセスの範囲

OEMとODMの製造プロセスの範囲も大きな違いです。

OEM(Original Equipment Manufacturing)の場合、委託者であるブランド所有者が製品の企画・設計・開発を担当し、詳細な仕様書や設計図を作成します。受託者であるOEMメーカーの役割は、主にこれらの仕様に基づいた生産工程のみに限定されるため、生産が主な役割です。

ODM(Original Design Manufacturing)では、製造プロセスの範囲が大幅に広がります。委託者(ブランド所有者)は製品の大まかなアイデアや必要な機能を伝えるだけでよく、その後の具体的な製品設計や作り方、実際に作る作業のすべては、受託者であるODMメーカーが行います。つまり、受託者であるODMメーカーが、製品の企画から設計・開発・製造までの全工程を担当するのです。

3.製品の独自性

OEMとODMのどちらを選ぶかによって、製品の独自性に大きな違いが生じます。

OEMの場合、委託者であるブランド所有者が製品設計を行うため、高い独自性の実現が可能です。委託者は自社のブランドイメージや製品コンセプトに合わせた細かい仕様の指定ができるため、競合他社との差別化を図りやすく、市場における独自のポジショニングを確立しやすくなります。

ODMの場合は、ODMメーカーが製品設計から製造までを担当するため、製品の独自性は比較的低くなる傾向があります。ODMメーカーは既存の設計や技術をベースにすることが多いため、新たに作った商品だとしても他社製品と類似する可能性が高まる場合も。また、同じODMメーカーに複数の企業が製品を発注する場合、基本的な設計が共通のものとなるため、差別化が難しくなることもあります。

4.製造にかかる費用

OEMの場合、製造にかかる費用負担が委託者とOEMメーカーで分かれます。

製造に直接かかわるコストについては、OEMメーカーが負担します。

・原材料費

・労務費

・製造設備の運用費 など

これらは製品の製造過程で発生する費用であり、最終的な製品価格に反映されます。

一方、製品開発にかかるコストは委託者側が負担します。

・製品の企画

・設計試作品の作成

・各種テスト など

そのため、専門スタッフの人件費や設計ツールにかかる費用、市場調査や特許取得などの関連コストも委託者が負担することになります。上記の理由から、OEMの場合初期投資コストは高くなる傾向があります。

しかし、独自の処方開発などにより製品のオリジナリティを高められるため、長期的な競争力を維持しやすく、高付加価値化による高い利益を得られる可能性も高まるでしょう。

ODMの場合、ODMメーカーが既存の設計や製造設備を利用するため、初期投資コストは比較的低くなり、委託者の開発コストを抑えることが可能です。大量生産を前提とした標準化された製造プロセスである場合が多いため、製造単価を抑えられるケースが多く、スケールメリットも期待できます。ただし、類似製品との競争が激しくなることもあり、利益率は低くなるケースもあります。

5.市場投入までにかかる時間

OEMとODMでは、市場投入までにかかる時間にも違いがあるため、自社の目的や戦略に応じた適切な選択が重要となります。

OEMの場合、委託者が製品設計を行ったあとでOEMメーカーに製造を委託するため、全体的なプロセスが長くなる傾向にあります。OEMの製品開発プロセスにおいては、以下のような項目で時間を要することが多いです。

・委託者側での詳細な製品設計

・OEMメーカーへの設計図面や仕様書の引き渡し

・OEMメーカーによる製造準備(設備調整、材料調達など)

・試作品の製作と委託者による承認プロセス

・量産体制の確立と品質管理システムの構築

ただし、OEMの場合独自の設計ができるという大きなメリットがあります。委託者は自社のブランドイメージや製品コンセプトに合ったこだわりの製品を設計できます。

ODMの場合、ODMメーカーが設計から製造まで一貫して行うため、開発プロセスが効率化され、市場投入までにかかる時間の短縮が可能です。また、既存の設計やノウハウを活用できるため、設計段階が短縮され、製造準備もスムーズに進められるでしょう。この結果、ODMは一般的にOEMよりも市場投入までの時間が短くなり、新製品の市場投入を迅速に行えるため、市場の変化に素早く対応できるというメリットがあります。

6.技術とノウハウの蓄積

OEMとODMでは、技術とノウハウの蓄積過程にも大きな違いがあります。

OEMを選択した場合、製品設計を自社で行うため、設計・開発に関する技術やノウハウが社内に蓄積されます。これにより、製品イノベーションを起こしやすい環境を整えることが可能です。

ODMを選択すると、設計から製造まで外部に委託するため、社内での技術やノウハウの蓄積は限定的になります。ただし、ODMパートナーの総合的な技術力を活用できるメリットがあります。

OEMとODMを選択する際に考えるべきポイント

製品の製造を外部に委託する際、OEMとODMのどちらを選べばよいか悩む事業者も多いのではないでしょうか。両者には大きな違いがあり、選択によって製品の独自性やコスト、開発スピードなどが大きく変わってきます。

本章では、OEMとODMを選択する際に考えるべき重要なポイントを紹介します。自社の戦略や状況に合わせて、最適な方法を選びましょう。

1.製品の独自性と差別化

製品の独自性と差別化をどの程度確保したいかは、OEMとODMを選択する際の重要なポイントです。

OEMを選択した場合、自社で製品設計を行うため、高い独自性の実現が可能です。自社のブランドイメージや製品コンセプトに合わせた細かい仕様を指定でき、競合他社との差別化を図りやすくなります。これにより、市場での独自のポジショニングを確立しやすく、ブランド力の強化にもつながります。

ODMを選択すると、ODMメーカーの既存の設計や技術をベースにすることが多いため、新商品であっても他社製品と類似する可能性も少なくありません。ただし、すでに実績のある製品を活用できるので、開発コストを抑えつつ、スピーディーな商品化を実現できます。

独自性の高い製品でブランド力を高めたいのか、それとも手軽に製品を作りたいのか、自社の目標に合わせて最適な方法を選びましょう。

2.開発・設計能力

自社に十分な開発・設計能力がある場合、OEMメーカーに製造を依頼するのがおすすめです。

製品の仕様やデザインを自由に決めることができ、独自性の高い製品を生み出せます。また、製品開発のノウハウが社内に蓄積され、長期的な競争力の維持にもつながります。

一方、開発・設計のリソースや専門知識が不足している場合は、ODMメーカーへの依頼がおすすめです。ODMメーカーの設計能力を活用できるため、自社に開発・設計能力がなくても製品化が可能です。

どちらを選ぶべきかは、自社の強みと弱みを把握し、製品開発における目標を明確にすることで判断できます。

自社の強みと弱みを把握するための方法

自社の強みと弱みを把握するには、以下のステップを踏むとよいでしょう。

1.社内評価

経営陣や各部門のリーダーを集めてブレインストーミングを行い、自社の能力を客観的に評価します。また、開発・設計部門の人材スキルや過去の製品開発実績、保有する技術や特許などを洗い出すのも有効です。

2.SWOT分析

自社の強み(Strengths)・弱み(Weaknesses)・機会(Opportunities)・脅威(Threats)を分析するSWOT分析を実施します。特に、開発・設計能力に関する項目に焦点を当てて評価することで、自社の技術力や専門知識の現状を正しく把握でき、OEMとODMのどちらが自社の現状と将来の目標に適しているかを判断できます。

3.競合他社との比較

同業他社の製品開発力や市場での位置づけを調査し、自社との比較を行います。業界標準や最新トレンドに対する自社の対応力を評価しましょう。

4.顧客フィードバック

既存顧客や潜在顧客からのフィードバックを収集し、自社製品の評価や改善点を把握します。市場調査を行い、顧客ニーズと自社の開発能力のギャップを分析するのも効果的です。

これらの方法を組み合わせることで、自社の開発・設計能力を多角的に把握できます。分析結果をもとに、OEMとODMのどちらが適しているかを判断するとよいでしょう。

3.コストと品質

品質を最優先に考えるなら、OEMメーカーがおすすめです。自社の基準に基づいた品質管理を行えるため、製品の信頼性を高めやすくなります。ただし、製品開発にかかるコストは委託者側が負担するため、初期投資コストが高くなる傾向にあることを考慮する必要があります。

一方、コストを重視する場合はODMメーカーへの依頼がおすすめです。ODMメーカーは、製品の企画から設計、製造までをまとめて請け負うため、開発コストや人件費を抑えられます。

また、既存の設計や製造設備を利用するため、初期投資を抑えられ、大量生産による製造単価の低減も可能です。

製品の特性や予算、求める品質レベルによって選ぶべき選択肢は異なります。コストと品質のバランスを考慮し、自社のニーズに合ったメーカーを選びましょう。

4.自社の戦略と目的

ODMとOEM、どちらを選ぶべきかは、自社の戦略と目的によります。

製品の独自性や差別化を重視し、ブランド価値の向上を目指す場合、OEMがおすすめです。

製品の企画や開発に自社のノウハウを活かしたい企業や、すでに確立したブランドイメージを維持したい企業に向いています。

一方、市場への迅速な参入や製品ラインナップの拡大を目指す場合、ODMが適切だといえます。ブランド力や技術力に自信がない企業でも、比較的簡単にオリジナル製品の開発が可能です。また、自社リソースを他の戦略的分野に集中させたい場合も、ODMは有効な選択肢となります。

自社の強みと弱みを分析し、どのような製品をどのような形で市場に投入したいのかを明確にすることが重要です。

トキワの強み

トキワは50年以上にわたる製品企画・開発の経験があるメイクアップ化粧品OEMメーカーです。独自の容器設計と400件以上の特許技術を活かし、革新的な製品開発に取り組んでいます。

ここでは、OEMメーカーを選ぶ際にトキワが適している理由を紹介します。

世界最高水準の品質

人の肌に直接触れる化粧品は高品質であることが求められます。トキワでは厳しい品質検査基準やGMPに準拠した生産管理体制を整えることで、世界最高水準の品質を実現しています。

トキワの日本国内の工場は化粧品製造販売業、医薬部外品製造販売業の許可に加えてISOも取得。米国・中国・フィリピンの生産拠点でも現地の規制に沿って各種許可を取得済みです。

国内外のプレステージ化粧品ブランドから認められた世界最高水準の品質で、オリジナルのマスカラを製造できます。

処方と容器の同時開発

トキワでは、処方部門と容器部門が一体となって開発を行うことで、製品化までの期間を大幅に短縮し、品質の安定性を高めています。処方と容器の同時開発という独自のアプローチにより、低粘度の中身を繰り出し使用できるリップや、1本に多色が入ったペンシルなど、新しい発想の製品を数多く生み出してきました。

400件以上の特許技術を保有し、100名を超える研究開発者が在籍するグローバルテクノロジーセンターでは、常に最先端の製品開発に挑戦しています。トキワは、処方・容器の一体開発から製造・納品までのワンストップサービスを提供し、お客様の画期的なイノベーションの実現をサポートします。

納期の順守と最高のサービス

トキワは長年の経験と高度な技術を活かし、スピーディーかつ高品質な製品提供を実現しています。最新の設備と熟練のスタッフが連携することで、質の高い製品を短期間で製造可能。これにより、顧客の急なニーズにも対応できるのです。お急ぎの場合でもぜひご相談ください。

年間500種類以上の新商品開発に携わるカラーコスメ開発のプロによるサポートも、トキワならではのサービスです。必要に応じてECサイト立ち上げやマーケティング戦略実装もお手伝いします。自社に化粧品製造のノウハウがない場合でも安心してご依頼ください。

イメージを具現化できる

コスメを作る上では処方に加えて、感性に訴えかける容器デザインやイメージも大切です。イメージをできる限り忠実に具現化できるよう、トキワにはオリジナルの生産設備がそろっています。高い生産技術により、難易度の高いものや複雑な工程を持つ製品も製造可能です。

50年以上の化粧品製造の経験を活かし、イメージに沿った処方や容器の提案もいたします。

OEMとODMを正しく理解し最適なパートナーを見つけよう

OEMとODMは、どちらも製品製造を外部に委託する方法ですが、設計・開発の担当、製造プロセスの範囲、製品の独自性、費用、市場投入までの時間、技術・ノウハウの蓄積方法など、さまざまな点で異なります。

OEMは独自性の高い製品開発やブランド価値の向上に適している一方、ODMは迅速な市場参入や製品ラインナップの拡大に向いています。

どちらを選ぶべきかは、製品の独自性、開発・設計能力、コスト、品質、市場投入までの時間、技術・ノウハウの蓄積など、さまざまな要素を総合的に検討し、自社の戦略や目的に合わせて判断することが重要です。

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トキワは、国内ではカラーコスメ受託製造において10年連続シェアNo.1*であり

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*参考:株式会社矢野経済研究所「化粧品受託製造・容器・原料市場の展望と戦略」

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