カラーコスメOEM国内トップシェアのトキワによるコラム
アイライナーのOEM製造完全ガイド!種類や流れを徹底解説

目元の印象を変えるために使われるアイライナー。理想のアイテムを作りたいけれど、どこから手をつければいいか分からない…。そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。アイライナーのOEM製造は、自社ブランドを立ち上げる上で有効な手段ですが、多くの疑問や不安がつきものです。
そこで本記事では、アイライナーOEMに関する疑問を解消し、事業を成功させるためのポイントを解説します。アイライナーの種類やOEMメーカーに依頼する場合の製造フロー、注意点など、知っておくべき知識を網羅的に解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
化粧品のOEM製造をサポートいたします!
トキワでは、国内外問わずこれまでたくさんのプレステージブランド様からの信頼をいただき、高品質な製品を提供してまいりました。
豊富な実績と確かな技術力を活かし、化粧品OEMが初めての方でも安心してご依頼いただけるようサポートいたします。
目次
アイライナーのOEM製造とは

OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、委託者のブランドで販売する製品を、製造業者に製造してもらう生産方式です。化粧品の製造販売には、「専門的な設備を持つ工場」と「国が認可したライセンス」が必要です。専門的な設備には、清浄度の高い製造環境、微生物検査設備、原料の精密計量器などが含まれます。ライセンスとは、厚生労働省が発行する「化粧品製造業許可」と「化粧品製造販売業許可」を指します。
これらの設備やライセンスの取得には多額の投資と専門知識が必要になるため、新規参入企業が自社で全て揃えるのは困難な場合が多いでしょう。そのため、工場やライセンスを持っていない場合は、すでに必要な設備とライセンスを保有し、化粧品の製造販売で多くの実績を持つOEMメーカーに依頼することが効率的な選択肢だといえます。ブランド企業は企画・開発・販売に集中できるため、時間やコストの削減につながり、スピーディーな商品展開が可能になります。
OEM製造で自社だけのアイライナーを作れる
目元の印象を左右するアイライナーは、アイメイクの中でも特に重要なアイテムです。複数のアイテムを使い分けている人も多いため、消費者のニーズに応えられるオリジナル商品を作れば受け入れられる可能性は高いでしょう。OEMメーカーのノウハウを活用すれば、自社で経験がなくてもアイライナーの製造販売ができます。
マスク生活を経てアイメイクへの関心が高まっている
マスク着用が日常となった期間を経て、メイクアップへの意識に変化が見られるようになりました。顔の印象を大きく左右する目元に注目が集まりやすく、アイメイクへの関心が高まっています。リモートワークやオンラインコミュニケーションの普及により、画面越しでも目をより魅力的に見せたいというニーズも、アイメイクへの関心を後押ししています。
この流れを受け、アイメイクをはじめとするコスメ市場は活性化しており、自社ブランドでのコスメ製造を検討する企業も増加。消費者のニーズに応じた魅力的なアイライナーを開発することで、新たなビジネスチャンスを掴める可能性も高いといえるでしょう。
OEMで製造できるアイライナーの種類
OEMで製造できるアイライナーには4種類あります。それぞれの特徴によって仕上がりが異なるため、なりたいメイクやその日の気分で複数のアイテムを使い分ける人も少なくありません。
本章では、アイライナーの種類を紹介します。特徴や使われ方を押さえた上で、OEMメーカーと相談しながら製造する種類を選ぶのがおすすめです。
ペンシル![]() | リキッド![]() | ジェル![]() | パウダー![]() | |
---|---|---|---|---|
発色 | 良い | 良い | とても良い | やや悪い |
耐水性 | 高い | やや高い | 高い | 低い |
耐皮脂性 | やや高い | 高い | やや高い | 低い |
太さ調整の容易さ | 簡単 | とても簡単 | やや難しい | やや難しい |
修正の容易さ | 簡単 | やや難しい | 簡単 | とても簡単 |
ペンシルタイプ
ペンシルタイプのアイライナーは、初心者でも使いやすく、メイク初心者から上級者まで幅広い層に人気のアイテムです。発色が自然でメイクの修正もしやすいことがペンシルタイプの特徴です。
種類は大きく分けて2つ。1つは名前の通りに鉛筆型のもので、もう1つは芯の部分がプラスチックのケースに包まれており、少しずつ繰り出して使う形状のものです。OEMでは芯の硬さや色の濃さを調整できるため、さまざまなニーズへの対応が可能です。
リキッドタイプ
リキッドタイプのアイライナーは、くっきりとしたラインを描くことができ、力加減によってアイラインの太さを調節しやすいことが特徴です。筆の種類も豊富で、フェルトペンタイプ、ブラシタイプなど、さまざまな筆先を選択できます。ウォータープルーフタイプも多く、汗や水に強いのも魅力です。
パウダータイプ
パウダータイプのアイライナーは、ナチュラルな仕上がりになるのが特徴です。ペンシルタイプやリキッドタイプに比べて、優しい印象を与えられます。修正はしやすく、ふんわりとした雰囲気に仕上げたいときに向いているタイプです。アイシャドウの延長のようなイメージで、濃い色を目の際に入れると印象がはっきりします。濃いメイクが好みでない、もしくは状況的にふさわしくないけれど目を大きく見せたいときに重宝されます。
ジェルタイプ
ジェルタイプのアイライナーは、発色の良さと滑らかな描き心地が特徴です。ペンシルタイプより柔らかく、リキッドタイプよりは硬いテクスチャーとなっています。芯状になっていて繰り出しながら使うものと、小瓶に入ったものを筆にとって使うものがあります。専用のブラシを使って塗布するため、繊細なラインから太いラインまで自在に描くことができます。ウォータープルーフタイプやスマッジプルーフタイプも多く、にじみにくいのもメリットです。
アイライナーOEM製造の3つのポイント
アイライナーをOEM製造する際、イメージ通りの商品を作ってもらうにはどうすればよいのでしょうか。特に初めてOEM製造を依頼する場合は、何から手をつけるべきか迷う人もいるかもしれません。
OEM製造を成功させるために、発注前に押さえておきたいポイントは3つです。OEMメーカーを選ぶ際に参考にしてみてください。
1.商品イメージを固める
「どのようなアイライナーを作りたいのか」まずは自社で商品イメージを固めておくことが大切です。ターゲット層は誰か、どのようなニーズに応えたいのか、競合製品との差別化ポイントは何かなどを詳細に検討しましょう。
例えば、20代女性をターゲットとし、トレンドを取り入れたカラーバリエーション豊富なリキッドアイライナーを開発したいる場合、競合製品との比較分析を行い、独自の特徴を打ち出すことが重要です。汗や水に強いウォータープルーフ機能、長時間キープできる処方、美容成分の配合など、消費者のニーズを捉えた付加価値を検討することで、競争力の高い商品開発が可能になります。
中には、消費者リサーチなどを通して知見を持っているOEMメーカーもあります。自社で商品イメージを固めた上で、さらに改善できるところがないか相談してみるのもよいでしょう。
2.OEMメーカーの最小ロット数を確認する
最小ロット数はOEMメーカーによって異なります。小ロット生産は初期費用を抑えられますが、1個あたりの単価は高くなる傾向があります。一方、大ロット生産は単価を抑えられますが、在庫リスクや資金負担が大きくなります。そのため、販売予測や資金状況などを考慮し、最適なロット数を設定することが重要です。
また、初回生産分を小ロットにして市場の反応を見ながら追加生産を行うなど、柔軟な対応も検討するのもよいでしょう。OEMメーカーを選定する際は、最小ロット数に加え、コストと利益のバランスも考慮する必要があります。
3.アイライナーのデザインや種類・色の選択肢を確認
ターゲット層の好みに合わせたデザイン、トレンドカラー、定番カラーなど、幅広いニーズに対応できるバリエーション展開を検討しましょう。パッケージデザインも商品の印象を大きく左右するため、ブランドイメージに合ったデザインを採用することが重要です。また、容器の形状や素材なども使いやすさや高級感を演出する上で重要な要素となります。消費者の手に取ってみたいと思わせるような魅力的なデザインを追求することで、商品の差別化に繋がります。
商品イメージが固まったら、企画をOEMメーカーに持ち込み、対応可否を確認してもらいましょう。一般的に要望が多いほど開発に時間がかかり、製造コストが高くなります。予算や商品販売時期も踏まえた上で、対応可能な範囲をOEMメーカーとすり合わせてから契約に臨むことが大切です。
アイライナーのOEM製造プロセスを徹底解説
アイライナーOEM製造は、大きく分けて企画、OEMメーカーとの打ち合わせ、試作、製造、納品の5つの段階を経て進められます。各段階における詳細なプロセスと、スムーズなOEMを実現するためのポイントを解説します。
段階 | 内容 | 目安期間 | ポイント |
---|---|---|---|
企画 | 商品のコンセプト、成分、容器、デザインなどを決定します。 | 1~3ヶ月 | 商品イメージを明確にすることが重要です。 ターゲット層や市場ニーズを分析し、差別化ポイントを明確にしましょう。 |
打ち合わせ | 企画が決まったら、OEMメーカーとの打ち合わせを行います。この段階で、製品の詳細な要件や希望するロット数、コスト見積もりなどを話し合います。 | 1~2ヶ月 | 製造したい商品のイメージやターゲット、予算、納期などをOEMメーカーに伝えます。 この段階でのコミュニケーションがその後の開発や製造プロセスに大きな影響を与えるため、十分な時間をかけて行いましょう。 |
試作 | 決定した仕様に基づきOEMメーカーが試作品を製作します。 試作品で色味やテクスチャー、使い心地などを確認し、必要に応じて修正を繰り返します。試作段階での修正は、後々のトラブルを防ぐためにも重要です。 | 1~3ヶ月 | 試作段階でしっかりと確認を行い、納得のいくまで修正を重ねることが重要です。 妥協せずに理想の製品を目指しましょう。 |
製造 | 試作品承認後、製造体制に入ります。 製造ラインの確保、資材の調達、品質管理など、OEMメーカーと連携を取りながら進めていきます。 製造開始後も、定期的な品質検査を行い、安定した品質を維持することが重要です。 | 3~4ヶ月 | スケジュール管理を徹底し、納期遅延を防ぎましょう。 |
納品 | 完成した製品がブランド企業に納品されます。 納品後は検品を行い、数量や品質に問題がないか確認します。 納品後の保管方法や販売方法についても、事前に計画を立てておく必要があります。 | 数日~数週間 | 納品された製品をスムーズに販売できるよう、事前の準備を怠らないようにしましょう。 |
上記のスケジュールには、薬事申請手続きにかかる時間も含まれます。製品仕様が確定するまでおよそ3~6ヶ月、仕様確定後発注をして完成した製品が納品されるまでに約3~4ヶ月程度はかかるため、全体では1年ほどかかる場合があります。なお、商品の処方によっては開発にさらに時間を要する可能性があることを押さえておきましょう。余裕を持ったスケジュールを立て、各段階で綿密なコミュニケーションを取ることで、スムーズなアイライナーのOEM製造を実現できます。
OEMを活用しコスメブランドを立ち上げる際の注意点
OEMメーカーにアイライナーの製造を依頼することで、コスメブランドを立ち上げるハードルは低くなります。一方、新規事業の立ち上げにはトラブルや課題がつきものです。
本章ではコスメブランドを立ち上げる際に考えられる注意点を解説します。事前にしっかりと準備したり、OEMメーカーのノウハウを活用したりすることで課題を乗り越えられます。
スケジュールに余裕を持たせる
コスメブランドを立ち上げる際、実際に商品をリリースするまでには多くの手間と時間がかかります。たとえば、コスメブランドのコンセプトや商品ラインナップ、販売方法を考える必要があります。できる限り早く販売したいと思うかもしれませんが、想定外のトラブルが発生することも考えられるため、スケジュールには余裕を持たせましょう。
化粧品製造に関する知識を深める
人の体に直接触れる化粧品を製造するには、品質や安全性を確保するためのさまざまな規制に従う必要があります。コスメブランドを立ち上げるまでに、化粧品製造に関する理解をある程度深めておきましょう。理解不足のままアイライナーの製造・販売を進めると、薬機法などの関連法令に抵触して罰せられるおそれもあります。
OEMメーカーに問い合わせた時点で、競合のリサーチやアイライナーのコンセプト設計はすでに行っている場合もあるでしょう。しかし、メーカーは業界の専門的な視点を持つため、あらためて確認してみることをおすすめします。
商品の大枠が決定しても、処方内容に時間を要する可能性もあります。OEMメーカーが持っている処方内容を活用する場合はそれほど時間を要しませんが、完全にオリジナル処方で商品を開発する際は、最低でも1年程度は期間がかかると想定しておきましょう。
アイライナーのOEM製造におけるトキワの強み

トキワは50年以上にわたる製品企画・開発の経験があるメイクアップ化粧品OEMメーカーです。ここではアイライナーのOEM製造にトキワが適している理由を紹介します。
世界最高水準の品質
人の肌に直接触れる化粧品は高品質であることが求められます。トキワには厳しい品質検査基準やGMP準拠の生産管理体制があります。トキワの日本国内の工場は化粧品製造販売業、医薬部外品製造販売業の許可に加えてISOも取得。米国・中国・フィリピンの生産拠点でも現地の規制に沿って各種許可を取得済みです。国内外のプレステージ化粧品ブランドから認められた世界最高水準の品質で、オリジナルのアイライナーを製造できます。
処方と容器の同時開発
トキワでは、処方部門と容器部門が一体となって開発を行うことで、製品化までの期間を大幅に短縮し、品質の安定性を高めています。処方と容器の同時開発という独自のアプローチにより、低粘度の中身を繰り出し使用できるリップや、1本に多色が入ったペンシルなど、新しい発想の製品を数多く生み出してきました。
納期の順守と最高のサービス
長年の経験と高度な技術を活かし、スピーディーかつ高品質な製品提供を実現します。最新設備と熟練スタッフの連携により、これまで数々の製品を納期厳守で生み出してきました。お急ぎの場合でも、まずはお気軽にご相談ください。柔軟に対応いたします。
作りたいアイライナーのイメージを具現化できる
アイライナーを作る上では処方に加え、感性に訴えかける容器デザインやイメージも大切です。イメージをできる限り忠実に具現化できるよう、トキワにはオリジナルの生産設備がそろっています。高い生産技術により、難易度の高いものや複雑な工程を持つ製品も製造可能です。
ニーズに合ったOEMメーカーを選び、オリジナルのアイライナーをつくろう
化粧品の製造販売ができるOEMメーカーに委託することで、設備やライセンスがなくてもオリジナルのアイライナーを作れます。豊富な実績やノウハウがあるOEMメーカーを選ぶことで、よりイメージに近い商品を作れるでしょう。
特にアイライナーは処方と容器のマッチングが品質上非常に重要なアイテム。処方と容器を共に開発しているOEMメーカであれば、安心して依頼できます。
化粧品開発の悩みをプロに相談できます!
トキワは、国内ではカラーコスメ受託製造において10年連続シェアNo.1*であり
世界最高水準の品質を維持しながら、ワンストップのサポートを提供しています。
化粧品のOEM製造が初めてでも安心してご依頼いただけます。
ぜひご検討ください。
OEM開発について相談する*参考:株式会社矢野経済研究所「化粧品受託製造・容器・原料市場の展望と戦略」