OEMコラムTOKIWA COLUMN

カラーコスメOEM国内トップシェアのトキワによるコラム

ウェビナーレポート

2025年カラーコスメ市場の最新トレンドと商品開発のヒント

本コラムは、2025年4月4日に開催された「カラーコスメ市場のトレンドを解説しながら、消費者のニーズに合った商品作りのポイント、そしてトキワが提供できる製品について紹介」での講演内容をもとにしています。

本ウェビナーでは、現在のカラーコスメ市場動向を踏まえたアイブロウ・アイライナー・アイカラー・リップ製品のトレンド解説と、トキワのOEMサービスについてお話しいたしました。ニーズの変化や、ジェンダーニュートラル・サステナブルといった社会の変化にどう対応していくかなど、コスメ開発のヒントを多数紹介しています。

トキワの豊富な実績をもとに
化粧品のOEM製造をサポートいたします!

最新トレンドを踏まえたカラーコスメ開発にご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。市場動向から製品企画、製造まで、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。

Session1:カラーコスメ市場のトレンドと消費者ニーズ

コロナ禍を経て、カラーコスメ市場ではアイメイクやリップメイクの需要が大きく変動しました。より多様な仕上がりや高い機能性を求める声が高まっています。

実際、マスク着用ルール緩和によりメイクアップニーズが高まり、リップ製品の需要が増加。また、(※1)各化粧品メーカーで「化粧もち」「崩れにくさ」に注目したベースメイクや、リップを主役にしたカラーメイクを提案している(※2)などの事例もみられます。

さらに、Z世代の約40%(※3)が性別を問わないメイクに興味を示す一方、環境配慮を重視する消費者も約65%にのぼり(※4)今後の市場拡大が期待されます。

※1:マナミナ|化粧品業界の最新動向は?新たな展開やマーケティング事例を紹介

※2:WWD|明日からのマスク緩和でコーセーやポーラなどがリップ主役のメイクを提案

※3:LinkedIn|The Rise of Gender-Neutral Beauty Products

※4:EXPLODING TOPICS|6 Top Beauty Industry Trends (2024 & 2025)

1.アイブロウの市場トレンド

アイブロウは顔の印象を大きく左右する重要なメイクアイテムです。近年はアイメイク全体の関心が高まっていて、アイブロウ市場も大きく成長しています。特に、ナチュラルな仕上がりとメイク崩れしにくい製品が求められるようになってきました。また、ジェンダーニュートラルコスメの広がりで男性向けの眉メイク需要も増えているのが特徴的です。トレンドキーワードとしては大きく5つ挙げられます。

1.淡い眉

ふんわりとした透明感のある眉が人気で、優しい印象に仕上げるのがポイントです。

2.毛流れを活かした仕上がり

1本1本の毛流れを描き足すような細いペンシルやリキッドタイプが注目されています。

3.ロングラスティング

汗・皮脂に強く、1日中落ちにくい製品へのニーズも増えています。

4.簡単・時短

朝のメイク時間を短縮したい忙しい方や、メンズメイクでも使いやすいアイテムが好まれています。

5.明るめカラー

韓国では、自身の髪色よりも2トーン程度明るい眉色にするのがトレンドです。また、顔全体の色彩を統一する「ワントーンメイク」も流行しています。ワントーンメイクでは、眉色を明るめにすることで全体のバランスが整い、ふんわりとした柔らかな印象に仕上がるため、多くの方に取り入れられているようです。

アイブロウアイテムの種別傾向

2024年の調査では、多くの方がアイブロウペンシルを使っているという結果が出ています。アイブロウマスカラやパウダーと併用されている方も少なくありませんが、「どれか1つしか使えないならペンシルを選ぶ」という回答が圧倒的多数を占めていました。

今回の結果から、ペンシルが眉メイクの基本アイテムとなっているともいえるでしょう。この背景には、細かい毛を描き足すニーズや、初心者でも失敗しにくい操作性などがあると考えられます。

トキワのアイブロウアイテム

先ほど紹介した市場トレンドを踏まえ、トキワが提供しているアイブロウアイテムをご紹介します。大きく分けてペンシルタイプリキッドタイプマスカラタイプパウダータイプの4種類があり、それぞれに特徴とおすすめポイントを備えています。

タイプ特徴おすすめポイント
極細芯アイブロウペンシル芯が0.9mmと非常に細いタイプもご用意可能。毛を1本1本描き足す繊細な表現が可能。「淡い眉」や「自然な毛流れ」を再現したいとき。
太芯ペンシル(パウダーライク)ペンシル1本でパウダーのようなふんわり仕上げが可能。芯が柔らかく、初心者やメンズメイクにもぴったり。朝の時短メイクや、手軽にふんわり眉を作りたい方。
ロングラスティングタイプ揮発成分や被膜剤を配合し、夏やスポーツシーンでも落ちにくい処方。汗や皮脂への耐性を重視したいユーザー。
リキッドアイブロウ細いラインが描けるため、眉尻や眉頭の毛流れをリアルに演出可能。落ちにくく皮脂が多い方にも安心。しっかり描きたい、より繊細な仕上がりを求める方。
アイブロウマスカラ眉色を簡単にチェンジでき、立体感や抜け感をプラスできる。髪色に合わせるだけでなく、メンズメイクにも。カラー展開が豊富。
パウダーアイブロウ初心者でも簡単にふんわりナチュラルな眉が作りやすい。「淡い眉メイク」にぴったりで失敗しにくいのが強み。

トキワでは、カートリッジやアプリケーターの種類を豊富に取り揃えており、ペンシル+スクリューブラシといったダブルエンド構造など、ご希望に合わせてさまざまな組み合わせを実現できます。ブランドのコンセプトや仕上がりイメージに応じて、形状・芯の太さ・ブラシなどさまざまな提案も可能です。

2.アイライナーの市場トレンド

アイライナーもここ数年で多様化が一気に進み、リキッドやペンシル、ジェル、クレヨンなど多くの形状が登場。マスク時代の影響でアイメイクが注目を浴び、市場はさらに拡大しています。汗や涙に強いロングラスティング処方と、お湯オフなど簡単クレンジングを両立させたいというニーズが高まっています。下まぶたにも使える涙袋用カラーやメタリックカラーなど、カラーバリエーションが豊富になっているのも注目ポイントです。

アイライナーのトレンドキーワードと容器の種類

アイライナーは大きく分けて、繰り戻し可能なペンシルアイライナー、1wayで芯がやわらかいジェルアイライナー、そしてリキッドアイライナーの3タイプがあります。

タイプ特徴
ペンシルアイライナー(繰り戻し可能)ぼかしやすく、なめらかな描き心地。初心者にも扱いやすい。
汗・皮脂に強く、耐久性の高い処方や豊富なカラー展開にも対応。
ジェルアイライナー(1wayタイプ)ジェルのようなやわらかい芯で、とろけるように濃密な発色が得られる。
艶感のある仕上がりで、華やかさを出したい方にぴったり。
リキッドアイライナーシャープでくっきりしたラインが描け、細かい部分の調整も可能。お湯で簡単オフ。筆タイプやチップタイプなどペン先を選べる。カラーバリエーションも充実。

容器面では、リキッド専用のペン先が複数種類あり、細筆・太筆・チップなどご要望に合わせた提案が可能です。ペンシルアイライナーの芯の太さや形状も複数用意があり、2 in 1、3 in 1の組み合わせ容器も可能です。ブランドコンセプトや使用シーンを踏まえ、最適な組み合わせをご提案します。

3.アイカラーの市場トレンド

アイカラー市場は安定した成長を続けていますが、とくに韓国コスメの影響により、トレンドの変化が加速しています。パウダーやクリーム、リキッド、スティック、ジェルなどテクスチャーが多様化しているほか、単色展開や多色パレットなど、ブランドごとに個性が表れやすい領域でもあります。シアーな発色で透明感を出したり、下まぶたにラメを入れたりして立体感を演出するメイクが人気を集めており、ロングラスティング処方や簡単時短も引き続き重要なポイントです。

アイシャドウの仕上がり別の特徴

アイシャドウの仕上がりは大きくマット・パール・ラメの3種類に分けられます。

  • マット: 透け感のあるマットな風合いがトレンドで、落ち着きつつも柔らかな印象を演出。
  • パール: 上品なツヤ感を付与し、自然な立体感やさりげない華やかさを引き出せる。
  • ラメ: 華やかさを強調したいときに最適。パールよりもきらめきが際立つ。

トキワのアイカラーアイテム

ここからはトキワのアイカラー製品をご紹介します。

1.パウダーアイシャドウ

トキワ処方例特徴おすすめポイント
つやピタ処方ツヤ感のあるパウダーがまぶたにしっかり密着。重ねてもムラになりにくいのが特徴。簡単にきれいなグラデーションができる。
バウンシー処方しっとりとした質感で、指塗りでもラメやパールをきれいに発色させられる。クリームとパウダーの中間のような使い心地を求めるユーザーに好評。

2.クレヨンタイプ

特徴おすすめポイント
直接まぶたに塗布した後、指先で軽くぼかすだけで、手早く自然なグラデーションが作れる。
スティックタイプで持ち運びやすく、ポーチの中でかさばらないため、外出先でのメイク直しにも重宝されやすい。
忙しい朝や外出先でも、短時間でアイメイクを仕上げたい方にぴったり。
ブラシやチップいらずで、メイク初心者の方やメンズメイクでも気軽に使えます。

アイカラーでも、パウダーやクレヨンなどに合わせた容器バリエーションを数多く扱っています。ブランドコンセプトに沿った仕上がりやデザインなど、ぜひご相談ください。

4.リップの市場トレンド

ツヤ感があるぷるんとした唇も依然人気ですが、ふわっとマットタイプも人気です。マットでも乾燥しにくいことが求められるほか、美容成分配合のリップケア機能も注目されています。

トキワのリップアイテム

リップはスティックグロスティントなどバリエーションの多いアイテム。トキワでは、処方から容器までご要望に合わせてご提案します。

タイプ特徴
リップスティックマット~ツヤまで自由に調整可能。色持ちが良いラスティング処方も可能。
リップジェラート(ジェルタイプ)ジェルのようになめらかでやわらかい質感やわらかい中身を保持できる機構の弊社オリジナル容器
リップクレヨンライナーとしても使いやすい。手軽に仕上げたい方におすすめ。
リップティントウォーターベースでみずみずしい塗り心地。ティントタイプなので時間が経っても色持ちが良い。
リップグロス縦じわをカバーし、ふっくらとした仕上がりに。オイルが唇をしっかりコート。
マルチバームリップやチークに使えるマルチユースタイプ。ワントーンメイクに便利。

リップは処方によって適した容器が異なります。ご要望に応じて、最適なものをご提案します。

Session2:サステナビリティへの取り組み

近年、化粧品業界ではサステナブルやクリーンビューティーに対する意識が急速に高まっています。

トキワもこれらの動向に合わせ、クリーンビューティーの処方拡充や海外規制に対応した容器の材料選定に取り組んでおり、ブランドイメージとサステナビリティを両立させるサポートを行っています。

1. クリーンビューティーブランド「7NaNatural」

環境と肌に優しいクリーンビューティーを掲げる「7NaNatural」は天然由来成分100%を目指し、徹底的に配合原料を厳選しています。トキワはブランドイメージに合った処方と容器をご提案し、複数のアワード受賞に貢献しました。

■あわせて読みたい:【ウェビナーレポート】今求められているクリーンビューティーとは?クリーンコスメの開発からプロモーションまで

2. 3R(リデュース・リユース・リサイクル)の実践

バイオマスプラスチック容器や再生材使用など、環境配慮型の取り組みは今や必須になりつつあります。トキワでは、容器開発において3R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進しています。バイオマスプラスチックを導入してプラスチックの使用量を削減、単一素材(モノマテリア ル)でよりリサイクルしやすい製品の開発、本体の再利用ができるようレフィル製品の拡充などに取り組んでいます。

トキワは長年レフィル容器の開発を得意としています。ペンシル類を中心に豊富なレフィル対応製品を取り揃えており、組み合わせによるカスタマイズ性も魅力のひとつとなっています。

3. レフィル製品のCO₂削減データ

上記グラフが示すように、レフィル交換をして使用を続けた場合、本体ごと買い替えた場合と比べ、大幅にCO2排出量を抑えられることが分かっています。トキワの試算では、2年目以降から差が顕著に現れ、5年使用した場合は従来方式に比べ約62%の削減につながるという結果が得られました。容器の使い捨てを減らすことが、長期的に見ても大きな環境メリットをもたらすといえます。

まとめ

本ウェビナーでは、カラーコスメ市場のトレンドを踏まえながら、処方と容器の一体開発を強みとしたトキワ製品をご紹介しました。新たにコスメ開発を検討されている方はぜひ、トキワのOEMサービスをご活用ください。国内外の大手顧客様への多くの納品実績と、スピーディーな提案力で、理想のコスメづくりをサポートいたします。

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コンセプト設計から商品化まで、ワンストップでサポートできるのがトキワの強み。最新の市場トレンドを踏まえた提案と独自の容器開発ノウハウで、他にはないカラーコスメを実現します。ぜひお気軽にご相談ください。


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