カラーコスメOEM国内トップシェアのトキワによるコラム
ポイントカラーで肌をきれいに見せる｜ANSUR ELLENから登場した「口紅」のOEM製造にTOKIWA KOBOを採用した理由
『ANSUR ELLEN』（アンスールエレン）は、ジュエリーブランド『ANSUR』の新コスメラインです。「日々に色を灯す」というコンセプトのもと、ポイントメイクを中心に、誰でも似合う「エースカラー」が見つかるようなアイテムの作成に取り組んでいます。
今回、新商品である口紅「ルージュ アンサー」の開発をトキワにて担当させていただきました。本記事では、新商品のOEM製造における背景や、TOKIWA KOBOを採用した理由などについて紹介しています。
目次
ANSUR ELLENの商品開発
ー ルージュアンサーはどのようなこだわりを持って開発されましたか？
ルージュアンサーを開発する上で最もこだわったのは、色です。私たちが「エースカラー」と呼んでいる、幅広い肌色の方に馴染む誰にでも似合う色を見つけ出すのに一番注力しました。
そこで活用したのが、TOKIWA KOBOが提供する豊富なカラーチャートです。50色近くのバリエーションの中から、様々なパーソナルカラーの方々に実際に試していただき、自己評価と他己評価の両面から支持された理想の色を厳選できました。
自社でここまで幅広いサンプルを用意するのは難しいですから、50色以上の中から選定できるというのは大きな強みだと感じました。
ルージュアンサーのコンセプトは、唇の色だけでなく、顔全体の印象や肌の見え方をより美しく引き立てること。似合う色を選ぶことで、肌がワントーン明るく見えたり、顔色が明るく見えたりする効果を狙ったカラー選定を実施しました。
TOKIWA KOBOを採用した理由
ー ルージュアンサー（口紅）のOEM製造について、数あるOEMメーカーの中から、トキワのTOKIWA KOBOを採用いただいた理由について教えてください。
まず決め手となったのは、圧倒的な短納期対応力です。クラウドファンディング（※1）を控えていたこともありスケジュールはかなりタイトでしたが、TOKIWA KOBOであれば希望する期間での商品開発を実現できました。
画像出典：Makuake ルージュアンサークラウドファンディングプロジェクト
次に良かった点が、小ロットに対応している点です。新ブランドとして最初から大量発注するのはリスクがありますが、TOKIWA KOBOなら1,000個から発注可能とのことで、在庫負担を最小限に抑えられると判断しました。
さらに、国内外の大手化粧品メーカーのOEM実績が豊富な点も信頼につながりました。長年培ってきた確かな製造ノウハウがあるからこそ理想とする品質を実現できると考え、今回依頼させていただきました。
OEMメーカーを選定する上で、納期、ロット数、価格、品質のバランスが非常に重要だと考えていたのですが、TOKIWA KOBOはそのすべてにおいて最適解を提示してくれました。
※1）ANSUR ELLENでは、2024年02月19日までクラウドファンディングを実施していました
TOKIWA KOBOを用いた商品開発を振り返って
ー TOKIWA KOBOとの取り組みを通じて感じたことがあれば教えてください
サンプル作成や見積もりの段階から、担当の方が丁寧かつスピーディーに対応してくださったことが好印象でした。初めてのOEM依頼で右も左も分からない私たちに対し丁寧に教えていただけたので、安心して任せられると思いました。
品質面では、国内大手ブランドへのOEM実績が豊富にあることから、安心して製造を任せられました。実際に出来上がった商品を手にした時、口紅の発色の美しさと使用感の良さに感動しましたね。私たちのイメージしていた理想的な仕上がりを実現していただけました。
商品が完成した後の周りの方からの反応
ー 周りの方からの反応はいかがでしたか
マグネット式容器の開閉について高評価をいただいており、キャップの開け閉めが楽で、塗り直しもしやすいと好評です。マグネットの心地よい音も思いのほかインパクトがありました。
インスタグラムでも、「マグネット式で閉めやすい！」と投稿してくださった方がいらっしゃいました。意外とマグネット式の口紅ケースは珍しいみたいで、皆さん新鮮に感じてくださったようです。
また、容器のシックなブラックとシルバーの輝きが高級感を演出していると感じました。百貨店で売られているデパートコスメのような品格を感じると評価してくださる方も多かったです。
パッケージデザインは容器との相性を考え、和の趣と洋の雰囲気を融合させた、シックで上品なデザインを目指しました。
商品の色味については「唇に乗せると顔全体が明るく見える」とSNSで実際に使った感想も上がっており、色の良さを実感していただけたようです。3色まとめて購入された方も多く、ルージュアンサーのカラーに対する期待の高さを感じました。
商品そのものはもちろん、容器やパッケージデザインなどの細部に至るまでお客様はよく見てくださっているのだと改めて実感しています。
今回の商品開発にあたり意識したポイント
ー 今回商品を開発するにあたり意識した点や、クラウドファンディングの目標を達成できた要因を教えてください
商品開発とマーケティングをセットで行う上で最も重要なのは、商品の特徴を良い面も悪い面もきちんと言語化し、ユーザーの方に魅力的に感じていただける特徴をお伝えすることだと考えています。そのため今回クラウドファンディングの説明においては、ないものをよく見せるのではなく、その商品が本来持っている特徴を最大限に生かした訴求を心がけました。
例えば「紅玉」という鮮やかで深みのある赤は一見派手に見えるかもしれませんが、塗り方次第では肌なじみの良い美しい発色になることをお伝えしました。「苺水晶」のようなくすみコーラルピンクは、唇の色によって発色が大きく変わるため、その特性を活かして、ナチュラルな仕上がりを求める方にはぴったりだと提案しました。
こうした表現は、実際にお客様に試していただいた生の感想から生まれたものが多いです。「するする塗れる」「乾燥しないのに、スティックタイプなんですね」といったお客様の言葉を拾い上げ、商品ページのコピーに反映させています。
また、「透明なファンデーション」や「デザート感覚生ルージュ」など、リップメイクにはあまり使われないフレーズを採用することで、新鮮な切り口を意識しました。このように、商品の持つ魅力をユーザー目線で掘り下げ、的確な言葉で表現することを大切にしています。
クラウドファンディングで目標の504%を達成できたのは、ルージュアンサーの特長を最大限に訴求できたからこそだと考えています。「ぜひ使ってみたい」と感じていただける商品ページを作ることができたと感じております。
ANSUR ELLENの今後の展望
ー 今後の商品展開や、どのようなブランドにしていきたいかを教えてください
今後は、メイクに興味はあるけれど似合う色が分からず無難な色しか使っていない、という方々に、自分を輝かせる色を楽しんでいただけるようなブランドを展開していきたいです。似合う色を身につけることで、肌や顔の印象を美しく引き立て、その人の魅力を最大限に引き出す。そんな体験を提供できるコスメブランドを目指しています。
今後の商品展開としては、まずカラーリップクリームを作りたいと考えています。クラウドファンディングを通じて、マスクの影響で口紅をあまり使わなくなった方や、仕事の関係上リップクリームしか使えないという方が多いことが分かりました。
そうしたニーズに応えるために、保湿力の高いリップクリームでありながら、ほどよく色づくアイテムを開発したいと考えています。ルージュアンサーと組み合わせて使うことで、唇の色を補正したり、発色を高めたりするような機能性も持たせたいですね。
さらに将来的には、アイカラーの展開も視野に入れています。アイカラーと口紅のセットラインを提案し、トータルの「似合う」を実現できたら素敵だと考えています。
まだルージュアンサーが発売されたばかりで具体的なロードマップがあるわけではありませんが、お客様の声に耳を傾けながら、「似合う色」を軸により魅力的なアイテムを生み出していきたいです。
まとめ
今回は、小ロット＆短納期のオリジナルブランド立ち上げサービス『TOKIWA KOBO』の事例として、ANSUR ELLEN様が開発した口紅「ルージュ アンサー」の開発背景をご紹介させていただきました。
「誰でも似合う色」にこだわり、唇から肌や顔の印象を美しく見せることを目指したルージュアンサー。短納期と小ロット対応、そして信頼の品質によって、コンセプトを形にすることができました。
