トキワコラムTOKIWA COLUMN

カラーコスメOEM国内トップシェアのトキワによるコラム

TOKIWA Lab.

「どんな困難があっても成し遂げたいという強い思いが社会を確実に変えていく」#07『株式会社アイスタイル』BeautyTech.jp編集長矢野貴久子氏

こんにちは。TOKIWALab.インターン生の西川です。最後の審査員インタビューは、株式会社アイスタイルでBeautyTech.jp編集長を務められている矢野貴久子さんにお話を伺います。

目次

  1. スタートアップの経験を生かしてスタートアップを支援する
  2. スタートアップに必要なのは「どれだけ粘着できるか」だ
  3. 最後に

スタートアップの経験を生かしてスタートアップを支援する

本日は、お忙しい中インタビューをお引き受けくださりありがとうございます。本日は宜しくお願いします。まずは、矢野さんのご経歴をお聞かせください。

矢野:メディアの立ち上げ、様々な企業のブランディングやクリエイティブ、メディアコンサルタント、大学院客員教授として働いていました。2017年からアイスタイルでBeautyTech.jpの立ち上げ準備に関わり、2018年からは編集長として仕事をしています。

ありがとうございます。では、審査員としてTOKIWALab.に参加された感想をお聞かせください。

矢野:まず、OEM企業でありでカラーコスメに特化した御社のような会社がアクセラレータープログラムを開催するというのは、知っている限りでは世界にも類がないのではと思っています。1000万円の製造支援というのもすごいですよね。また、実際にモノはなくてもアイディアだけで応募できるというのは、美容業界にとってもとても意味があることだなと感じました。

ありがとうございます。今回のTOKIWALab.では予想を超える数の応募がありましたが、審査前からこのような反響をいただけると思っていましたか?

矢野:普段から美容スタートアップは注視していますが、世界的にインフルエンサーの方や異業種からの美容業界への新規参入がすごく多いので、審査前から沢山の方に応募していただけるのではないかと思っていました。

なるほど。矢野さんは他のアクセラレータープログラムの審査員も務められていたようですが、何か理由があるのでしょうか?

矢野:そうですね。スタートアップの方とお話しているととても刺激をいただけるので、お役にたてるのならというのが一番大きな理由ですね。あとは、自分もスタートアップの経験があって、その時に様々な人に助けていただいたので、その経験もスタートアップの方々の助けになれば、という気持ちで関わっています。

スタートアップに必要なのは「どれだけ粘着できるか」だ


では、TOKIWALab.で審査した中で「このアイディア斬新だったな」等、印象に残っている企業はありますか?

矢野:最終審査に残った企業で、日本ではまだ少ないZ世代・美容エントリー層向けのアイディアを持っていらしたところがあり「うまいところをついているな」と思い、印象に残りました。アイディアが素晴らしいほど、「どれだけ本人の思いが強いか」が大切だと思っています。採択されたUBLOMEさんが弟さんのアトピーがきっかけで採択案を考案したように、作り手に「どんな困難があってもやり抜く」という意思の強さが必要だと思っています。最終審査に残った企業からはそのような強い意志を感じました。

なるほど。矢野さんご自身のスタートアップの経験が、審査をする上での着眼点に繋がっているように感じました。

矢野:そうですね。言葉を選ばずに言えば「粘着質」なスタートアップが実際生き残っていると思います。美容業界はある意味レッドオーシャンですが、日々新しいアイディアが出てきており、その中からユニコーン級に成長する企業が世界にはこの数~10年の間にいくつか出てきています。それを考えれば、強い思いを持ってやり抜けば、美容業界はまだまだポテンシャルのある業界だと感じています。

もし矢野さんが応募する立場だったらどのようなアイディアを考えますか?

矢野:やや抽象的ですが、社会課題を解決すると同時に使った人がハッピーになるようなアイディアを提案したいです。クリーンビューティーは、日本ではまだトレンド的な部分もありますが、欧米を中心に、当たり前のことになりつつあります。トキワさんの先進性もそのクリーンビューティーの文脈を深く理解しているところにあると思っています。なので、クリーンビューティーは当たり前で、そこに使う人が楽しめる工夫や、社会問題を解決できる仕組みを組み込むようなアイディアがあれば、グローバルに戦えるのではないでしょうか。

社会課題の中でも、特に環境問題にご関心を持っていらっしゃるのですか?

矢野:環境はもちろんですけど、化粧品、美容業界を通じて、マイノリティーや貧困層の方々のエンパワーメントややサポートになるといった仕組みづくりに興味があります。

では、TOKIWALab.の価値観に共感する部分、魅力に感じる部分があれば教えてください。

矢野:まずはOEMメーカーがアクセラレータープログラムを開催する意義が大きいと思っています。美容業界においてモノづくりは根幹ですし、スタートアップにとって、R&Dに詳しい方等トキワの豊富な知識とネットワークを使わせていただけるのは大きな意味があります。

最後に第二回のTOKIWALab.が今年の春以降開催予定ですが、応募を検討されている方にメッセージをお願いします。

矢野美容業界のビジネスに挑戦したいという強い思いがあればアイディアだけでも良いのでまずは応募していただきたいと思います。また、今回の採択案にはカラーメイクでないものも含まれていたので、スキンケアやその他、さまざまなアイディアでトライしてみるのも良いと思います。TOKIWALab.の審査を通じて、トキワの皆様、審査員の方々からいただけるフィードバックも非常にためになると思います。

最後に


矢野さんのお話を聞き、化粧品というプロダクト自体が新しい面白さや価値観を私達に与えてくれる可能性、また化粧品を通じてより良い社会を作っていくことができる可能性を知ることができました。ありがとうございました。

美容業界へ参入したいと考えている方にとって、「美容業界はまだまだポテンシャルのある業界」というお言葉は希望になったのではないでしょうか?

これで採択者、審査員全ての方へのインタビューが終了になります!
改めてご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。

今後も第二回アクセラレーター開催に向けての最新情報を発信していきますので、引き続きご注目下さい!

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