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「誰もが持続可能な社会に貢献できるビジネスを」審査員インタビュー#06 『株式会社インフォバーン』代表取締役CEO 今田素子氏

皆さんこんにちは。Tokiwa Lab.運営インターン生の水野です。
審査員インタビューも6回目となりました。

本日は、ユーザー視点のコミュニケーションデザインを中心にビジネス成長を支援する「株式会社インフォバーン」において、代表取締役CEOを務めていらっしゃる今田素子さんにお話を伺います。

はじめに

今田様スクリーンショットを拡大表示
△インタビューはオンラインで行いました。

本日は、お忙しい中インタビューをお引き受けいただきありがとうございます!はじめに今田さんの経歴をお聞かせください。

今田:私はもともと、ワイアード(WIRED)という雑誌の日本版の出版を行っていました。しかし1998年に、全ての情報がデジタルにどんどんと移り変わっていくと考え、企業の情報・コミュニケーションのデジタル化を支援する株式会社インフォバーンを立ち上げました。その後、分社化し、オンラインに特化したメディア企業、株式会社メディアジーンを立ち上げました。現在では、ホールディングスの元でグループ化し、合わせて三つの会社を経営しています。

全ての情報がデジタル化されていくという、時代の流れを見越した上で、自らメディア企業を立ち上げられたのですね!

社会の流れにあったものづくりの必要性

自社でメディアを持ち、ユーザーとのコミュニケーションの中で変化する動向やニーズを日々目の当たりにしている今田さんの視点から見て、ずばり今回のアクセラレータープログラ「TokiwaLab.」の魅力はどこにあると考えますか?

今田:今ってやっぱり個人が強い思いで商品を生み出し、自分の力で販売していくダイレクト・トゥ・コンシューマー(D to C)の分野は非常に活況ですよね。自社媒体である「Grossy」や「MASHING UP」の中で活躍されている方々を取り上げていく際にも、美容業界は今までより一層D to C での参入障壁が下がっていて、個人や企業が新規事業として挑戦しやすくなってきたなと。そうした傾向がある中で、あえてメディアを運営していてユーザーと直接繋がっている視点から一つ言えるのは、個人の思いに共感して物を買うという事や、今回のTokiwa Lab.のテーマのように、クリーンビューティー、社会や環境にいい事に対してきちんと対価を払っていく、という動きが加速していっているという事なんですね。そういう意味でも、今回のTokiwa Lab.のものづくりは、とても時代の流れに合っているのかなと感じています。

やはり応募する際のテーマに対する共感は大きなポイントですよね。

今田:そうですね。まず美容業界は、消費者としても興味が高い分野ですよね。さらに、そうした身近な分野で今回のように社会課題に対して深く考えるという事は、これからのものづくりに欠かせない視点だと思うんです。SDGs的な観点やサステナブルな方向性は、社会においてはもちろん、ビジネスにおいても今後さらに拡大していくので、そういった社会的価値創出の文脈でも、Tokiwa Lab.は未来のものづくりのための絶好のチャンスなのでは。美容業界においても、その先鞭をつけると言うことで意味のあるプログラムだというふうに思います。
  さらに、Tokiwa Lab.は、ものづくり産業を推進するプログラムなので、製品の製造に関する信頼は非常に重要なファクターであったと思いますね。実際に自分が思い描いていたものを、商品として具現化し、しっかりと世に送りだすという事はとても難しいところがあります。また、化粧品は人の肌に直接触れるものであることから、特に高品質なものが求められるます。だからこそ、老舗で且つ品質も保証されているトキワさんと組み、商品開発・製造ができる事自体が、物凄い価値のある事なのではないでしょうか。

ありがとうございます!では実際にご自身がTokiwa Lab.の審査員として、参加されてみていかかでしたか?

今田:ご応募していただいた方々の多くが非常に素晴らしいアイデアの数々に驚くとともに、このTokiwaLab.の対象である新規事業での美容業界は、起業したいという関心・要望の高い分野である事を改めて実感しました。

なるほど。応募企業に対しては、実際に審査の前と後にイメージのギャップなどはありましたか?

今田:ありましたね(笑) 正直ここだけの話ですが、審査前はアイデアのクオリティーに関しても、本当に成熟したものが集まるのかな、と疑問を抱いている部分はありました。しかし、実際に蓋を開けてみると本当にあらゆる分野のプロフェッショナルが、自分の成熟したスキルを活かして応募されている事に、とても感銘を受けました!既に研究が進んでいる物の商品化を提案するものから、ある一定のパーパスから商品を創り上げていっている企業、さらにはコンセプトが優れている案など、まさに様々な方向性から応募があり、提案されたビジネス案の中にも社会の「多様性」を実感しました。

”誰かが”ではなく、”誰もが”少しづつ社会を好転させる事業モデル構築を

先ほど沢山のビジネス案のダイバーシティに言及していらっしゃいましたが、もし今田さんが応募する立場だったら、どのような提案をするのかといった点をお聞かせ願います。

今田:そうですね、具体的にこういう案というわけではないのですが。。個人の課題であっても地球環境・社会課題でも何でもいいと思うのですが、まず何らかの課題を解決するアイデアがベースにある事がとても大切だと思います。そして、それを実現するに当たってどのような目的で、どれだけのパッションをもって、他とは違うユニ―ク゚なポイントを見出していくのかという点が明確化になっていると、アイデアとして魅力的だなと感じますね。そういう物を生み出していけたらなと。

何かしらの課題というと、今田さんご自身が特に注目している社会での課題はありますか?

今田:それはもう、自社メディアの「MASHING UP」という媒体を動かす中で日々敏感に感じているように山ほどありますよね(笑) 地球環境問題や貧困、ジェンダー平等、人種差別、などなど優劣つけがたい課題が参席しているなと言うのが正直なところです。ただ敢えて自分の意見を言うのであれば、個人的に環境問題とダイバーシティは特に意識している分野ですね。例えば、一つ一つの製品やサービスが環境保全のために何ができるのかという事や、多様性を受け入れる社会をどのように構築していくかという事は、誰もが日々考える必要性があるなと思っています。

誰もが自分事として課題を捉える必要性がありますよね。もしその課題解決の手助けとなるような、今後の美容業界で求められる価値観や商品を挙げるとしたら、いかがでしょうか?

今田:概念的な話でいうと、現実的に「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)が経済として成立するよう推進することが挙げられると思います。一昔前だったら、CSR(企業の社会的責任)として自分たちの利益の一部を社会の良いことに還元する、というのが典型的だったんですね。つまり、社会に良い事をする=儲からないっていう考えが広くあったというか。でも今は、事業自体が社会に対して肯定的に貢献しながら利益を生み出し、経済を回していくという事が可能な段階に既にきていると思うんです。
 そしてその循環型社会を実現するためには、どこか一つの企業やプロダクトがそれを追求するのではなく、大きくても小さくてもいいので事業自体がサステイナブルになるサイクルを、全てのビジネスの土台として盛り込んでいく事が重要だと思います。私たちインフォバーングループの中でも、ビジネス インサイダー ジャパンという媒体で「やさしさがめぐる経済をつくろう」というテーマを掲げて発信していますが、そうした仕組みをみんなが組み込んでいって経済を回していくっていうのが、必然なんじゃないかなと。

ビジネスのあり方そのものを変えていく事が、様々な課題解決に繋がるという事ですね。今後のビジネス案を打ち出していく際に大変重要な方向性だという事がわかりました!最後になりましたが、第二回アクセラレータープログラムに向けて一言お願いします。

今田:新しいものや事業を生み出したいと思っても、プロの力添えがないとなかなか実現が厳しいことがあると思います。だからこそ、このTokiwa Lab.はそのようなスタートアップ企業の皆様を支援する最高の機会ですし、これからの時代にも合っているテーマ性なので、何かやってみたいなと考えている人にはぜひ挑戦してみてほしいです!

最後に

インタビューでは、社会の流れをしっかりと掴んだ上で、持続可能なものづくりやビジネスのあり方を的確に言及されていた事が非常に印象的でした。

運営側としても、今の時代にあったビジネスモデルという、大きな視点でTokiwa Lab.を捉えるきっかけにもなり大変勉強になりました。

次回は、株式会社アイスタイルBeautyTech編集者の矢野さんにお話を伺います。

会社概要:株式会社インフォバーン
https://www.infobahn.co.jp/

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