トキワコラムTOKIWA COLUMN

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TOKIWA Lab.

「マーケティングから見たこれからのモノづくり」審査員インタビュー#5ノイン株式会社 代表取締役CEO 渡部賢氏

こんにちは。TOKIWALab運営インターン生の水元です。
審査員インタビュー5回目となりました。
今回は、ネイバージャパン、GREEを経て現在日本最大級のコスメショッピングアプリを運用する「ノイン株式会社」で代表取締役CEOを務められている渡部賢さんにお話を伺います。

目次

  1. 人を良くするサービスを作りたい
  2. マーケティングと製造を背中合わせにした新たな挑戦
  3. 最後に

人を良くするサービスを作りたい

ーー本日はお忙しい中インタビューを引き受けてくださりありがとうございます!はじめに渡部さんの経歴をお聞かせください。

渡部:2009年に韓国でトップシェアを持つ検索エンジンの会社のネイバージャパン(LINE)に入社し、ディレクション業務、プランニング、ウェブサイトのディレクターなどを行っていました。その後ネイバージャパンの中からLINEが生まれ、自分も世の中を変えるようなサービスを作ってみたいという思いを抱いてGREEに転職をしました。
GREEではメディア事業や新規事業開発に従事していました。その中で携わった介護向けサービスでのハートフルな経験をきっかけに人を良くするサービスを作りたいと強く思うようになりました。
GREEを辞職後、上場企業などの新規事業をプロデュースをしていくうちに、化粧品業界に魅力を感じ「ノイン株式会社」を立ち上げました。

ありがとうございます。
実は個人的にノインのアプリを利用していて、ユーザー目線のコンテンツが多いと感じていました。渡部さんの「人をより良くしたい」という意思が反映されているのですね!
コラムや編集者からの一言を楽しみに読んでいます。

渡部:ありがとうございます。SNSが人々の情報収集の要になった段階で、メーカーやメディアが一方的にその人たちに情報発信をしていくことで愛されるサービスが作れる時代は終わったと思っています。これからは、いかにしてメーカーやメディア側がユーザーと双方向のコミュニケーションを取れるかが重要で、情報発信を通して自分たちを必要としている人たちに出会い、その人たちが私たちに親しみを感じて話しかけてくれるような状態を目指しています。

ーー今回審査員を引き受けていただきましたが、TOKIWA Labと渡部さんが大切にされている人を良くしたいという思いと繋がる部分はありますか?

渡部:あります。我々はマーケティングデータをメーカー様に提供しているのですが、その理由はデータを使って人をより良くする商品を作ってほしいし、それを必要な方に最適に届けることをしてほしいからです。また、我々の持つデータを駆使して、事業を始める上で起こる失敗をより小さくしてほしいとも思っています。
TOKIWA Labの取り組みも同じで、事業を始める上で出てくる失敗をより小さくできると思います。失敗せずとも最初から高品質なものを出すところを寄り添えるイメージが具体的に湧いたので参加させていただきました。

マーケティングと製造を背中合わせにした新たな挑戦

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△TOKIWA Labのコンセプト「開放しよう、あなたの可能性を」

ーーマーケティングに多く携わられてきた渡部さんですが、マーケティングの視点から考えられるTOKIWA Labの魅力はなにかありますか?

渡部:我々も商品を作っている中でギャップがあると感じたのが、技術力のあるOEM側(工場)とマーケティングの距離が遠いということです。OEM側は素晴らしい技術を持っているが、これから流行るものに合わせた技術提供がそこまでうまくいっていない印象があります。
今回その部分をトキワはブレイクスルーしているところが魅力的だと思います。この取り組みによって今まで開発側がキャッチアップ出来ていなかった、流行の最前線にいる若い人たちが応募すると思いますし、一方でその方々が最新の技術力を手にするきっかけになります。逆にサポーターである我々は最新のマーケティングデータを持っているので、マーケティングと最も距離が遠かった製造が距離を最短に持っていける新しい取り組みになるのではと考えています。
また、プロダクトにはマーケットアウトとプロダクトアウトの2つがありますが、TOKIWA Labはこの両方を生み出せる取り組みになっているあたりも魅力的だと思っています。

ーーTOKIWA Labによって流行るものを作れるようになるのは魅力的ですね!
渡部さんは自社製品を出されているということでメーカーとしての顔もお持ちですが、もし応募する立場ならどのようなアイデアを提案されますか?

渡部:もし自分がやるのであれば化粧品 × ラグジュアリーのブランドを作りたいですね。というのも日本はラグジュアリーのブランディングが苦手な国だと思っています。一方で今までは自動車や家電製品、食文化であったり繊細さ・精密さが必要なものにおける日本のブランディングは非常に強いです。化粧品も人のセンシティブな部分にかかわる領域なので、化粧品でなら日本発のラグジュアリーブランドを作れるのではと考えています。具体的には今市場規模で10.7兆円ある「ギフティング」の領域と絡めて商品を作っていきたいですね。人にギフトしたいと思うほどの良い商品を提供することで、徐々にラグジュアリーなブランディングをしていけるのではと思っています。

確かにそうですね!私自身友達へのプレゼントで化粧品を選べば間違いないと思っています。

渡部:そうですよね。ギフティングのマーケティングは自分向けの商品購入よりも検討から意思決定までの期間が短いのが特徴です。そのため、D2Cであれば、その肝になってくるオンラインでの購入行動の中でも通常(自分のための買い物)のコンバージョンレートより購入率が高くなるはずだと考えています。

ーーありがとうございます。アイデアが大変具体的で応募する方々の参考になると思います!
それでは最後に応募者の方にメッセージをお願いします。

渡部:ノインという会社はこのマーケットの知識や経験が何もないところから投資家に出資してもらい、多くの壁にぶつかりながらここまで至っています。
今回のTOKIWA Labは化粧品作りたい人にとって、日本でトップレベルの最新情報が溢れているアクセラレータープログラムだと思っていますので、ここが最初の登竜門で間違いない選択になると思っていますし、自分が素晴らしいものを世の中に出したい、誰かのためになるような製品を作りたいと思っている人にはぜひ応募してほしいプログラムです。

最後に

インタビューでは、渡部さんの「人を良くしたい」という強い思いが感じられたことが非常に印象的でした。

運営側としても、マーケティングという新しい視点でTOKIWA Labを考えるきっかけにもなり勉強になりました。

次回は私たち運営インターン生の想いをお伝えします。

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